新着情報詳細
白井駅から徒歩2分の歯医者「ほんま歯科クリニック」の新着情報はこちら。こちらのページでは、最新の歯科情報や臨時休診のお知らせ、
スタッフのとりとめのない日常や業務のお話など、さまざまな内容を掲載しています。
👩「お母さん 仕事が終わった後にアゴの関節が痛くてカクカクなるの…」 🧑「あなたデスクワークが多いから、食いしばりで顎関節症になってるんじゃない?」 「口を開けるとカクカク音がする」 「朝起きると顎が疲れている」 「硬いものを噛むと顎が痛い」 このような症状に心当たりはありませんか。 これらは顎関節症(がくかんせつしょう)の代表的な症状です。
顎関節症の症状とマウスピース療法を詳しく解説
はじめに
「口を開けるとカクカク音がする」「大きく口を開けると顎が痛い」「朝起きると顎がだるい」このような症状で悩んでいる方は少なくありません。これらの症状は「顎関節症(がくかんせつしょう)」と呼ばれる病気の可能性があります。
顎関節症は、虫歯や歯周病のように歯そのものの病気ではなく、顎の関節や筋肉に問題が生じることで起こる疾患です。近年では、ストレス社会や生活習慣の変化に伴い、顎関節症に悩む人が増えているといわれています。
しかし、顎関節症は原因が一つではなく、さまざまな要因が複雑に関わって発症するため、患者さん自身が病気の仕組みを理解することがとても重要です。
今回は、ほんま歯科クリニックが、顎関節症とはどのような病気なのか、発症しやすい年齢や患者数、そして顎関節症が起こる仕組みについて詳しく解説します。
顎関節症とは何か
顎関節症とは、顎の関節やその周囲の筋肉に異常が起こり、痛みや機能障害が生じる病気の総称です。
顎関節は、耳の前あたりにある関節で、下顎骨(かがくこつ)と頭蓋骨をつないでいます。この関節のおかげで、私たちは食事をしたり、会話をしたり、あくびをしたりすることができます。
顎関節症の代表的な症状は次の3つです。
1. 顎の痛み
口を開けたり閉じたりするときに顎が痛む症状です。
特に、
- 食事中
- あくびをしたとき
- 長時間会話した後
などに痛みを感じることがあります。
2. 開口障害
口が大きく開かなくなる症状です。
通常、指3本分程度(約40mm以上)開くのが正常ですが、顎関節症では30mm以下しか開かない場合があります。
「ハンバーガーが食べにくい」
「歯科治療で口を開け続けるのがつらい」
といった不便さを感じることがあります。
3. 関節雑音
口を開け閉めした際に、
- カクッ
- コキッ
- ジャリジャリ
といった音がする症状です。
痛みを伴わないこともありますが、関節内部の異常を示している場合があります。
顎関節症の発症年齢と患者数
顎関節症は特定の年代だけに起こる病気ではありません。
小学生から高齢者まで幅広い年代で発症しますが、特に発症が多いのは20~40歳代です。
また、男性より女性に多くみられることも特徴です。
女性患者が多い理由として、
- 女性ホルモンの影響
- 筋肉量の違い
- ストレスへの反応の違い
などが考えられていますが、まだ完全には解明されていません。
顎関節症の患者数
日本では顎関節症の症状を経験したことがある人は非常に多く、成人の約2人に1人が何らかの顎関節症状を経験するといわれています。
ただし、そのすべてが治療を必要とするわけではありません。
顎の音だけが鳴る場合や、一時的な違和感のみの場合も多く、実際に医療機関を受診する患者さんはその一部です。
近年は、
- パソコン作業
- スマートフォンの長時間使用
- テレワーク
- 慢性的なストレス
などが増えたことで、顎関節症のリスクが高まっていると考えられています。
顎関節症が起こる仕組み
顎関節症は「一つの原因で起こる病気」ではありません。
多くの場合、複数の要因が重なって発症します。
これを「多因子性疾患」と呼びます。
顎関節の構造を理解しましょう
顎関節は非常に複雑な構造をしています。
関節の中には「関節円板(かんせつえんばん)」というクッションの役割をする軟らかい組織があります。
この関節円板は、
- 関節への衝撃を吸収する
- 顎の動きをスムーズにする
という重要な役割を担っています。
しかし、何らかの原因でこの関節円板の位置がずれると、関節の動きに異常が起こります。
その結果、
- カクカク音が鳴る
- 顎が引っかかる
- 口が開きにくくなる
などの症状が現れます。
歯ぎしり・食いしばりによる負担
顎関節症の大きな原因の一つが、歯ぎしりや食いしばりです。
睡眠中の歯ぎしりでは、自分の体重以上の力が歯や顎にかかることがあります。
この強い力が繰り返し加わることで、
- 顎関節
- 咀嚼筋(そしゃくきん)
- 歯
に大きな負担がかかります。
特に就寝中は無意識で行われるため、自分では気付きにくいことが特徴です。
朝起きたときに、
- 顎が疲れている
- こめかみが痛い
- 歯がしみる
という症状がある場合は、歯ぎしりが関係している可能性があります。
ストレスと顎関節症の深い関係
精神的ストレスも顎関節症に大きく関わっています。
人はストレスを感じると無意識に筋肉が緊張します。
肩こりや首こりが起こるのと同じように、顎を動かす筋肉も緊張状態になります。
すると、
- 顎の筋肉が疲労する
- 血流が悪くなる
- 痛みが発生する
という悪循環が生じます。
さらにストレスは食いしばりを増加させるため、症状を悪化させる原因にもなります。
姿勢の悪さも原因になる
近年増えているのが姿勢に関連した顎関節症です。
スマートフォンやパソコンを見る際、多くの人は頭を前に突き出した姿勢になります。
この状態を「ストレートネック」や「前方頭位姿勢」と呼びます。
頭の重さは約5~6kgあります。
本来なら首や肩でバランスよく支えていますが、頭が前に出ると顎周囲の筋肉にも余分な負担がかかります。
その結果、
- 首こり
- 肩こり
- 顎の筋肉疲労
が起こり、顎関節症の発症につながることがあります。
片側だけで噛む習慣
食事の際にいつも同じ側で噛む習慣も顎関節症のリスクになります。
片側だけを使い続けると、
- 筋肉のバランスが崩れる
- 関節への負担が偏る
- 顎の動きが不自然になる
ためです。
長期間続くことで関節円板の位置異常や筋肉の緊張を引き起こす場合があります。
外傷や大きな口開けもきっかけになる
顎関節症は、
- 転倒
- スポーツ中の衝撃
- 交通事故
などの外傷をきっかけに発症することがあります。
また、
- 大きなあくび
- 長時間の歯科治療
- 楽器演奏
などで急激に口を開けた後に症状が出ることもあります。
もともと顎関節に負担が蓄積していたところへ強い刺激が加わることで発症するケースも少なくありません。
顎関節症は早めの相談が大切です
顎関節症は、軽度であれば自然に改善する場合もあります。
しかし、
- 痛みが続く
- 口が開かない
- 食事に支障がある
といった症状がある場合は、放置せず歯科医院へ相談することが大切です。
早期に原因を把握し、生活習慣の改善や適切な治療を行うことで、多くの症状は改善が期待できます。
特に歯ぎしりや食いしばり、姿勢の問題は患者さん自身が意識することで改善できる部分も多くあります。
まとめ
顎関節症は、顎の関節や筋肉に異常が生じることで、痛みや開口障害、関節音などの症状が現れる病気です。20~40歳代の女性に多くみられますが、年齢や性別を問わず発症する可能性があります。
その原因は一つではなく、歯ぎしりや食いしばり、ストレス、姿勢の悪さ、噛み癖、外傷など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
顎の違和感は「そのうち治るだろう」と放置されがちですが、症状が進行すると日常生活に大きな影響を及ぼすこともあります。
ほんま歯科クリニックでは、顎関節症の原因を丁寧に診査し、患者さん一人ひとりに合わせた治療と生活指導を行っています。顎の痛みや口の開けにくさ、関節音などでお困りの方は、お気軽にご相談ください。早期発見・早期対応が、快適な毎日への第一歩となります。
顎関節症の種類と顎関節症になりやすい人の特徴
~顎の痛みや違和感を放置しないために~
ほんま歯科クリニック
「口を開けるとカクカク音が鳴る」「顎が疲れやすい」「朝起きると顎が痛い」などの症状でお悩みではありませんか。
顎関節症(がくかんせつしょう)は、多くの方が一度は経験するといわれるほど身近な病気です。しかし一口に顎関節症といっても、その原因や症状はさまざまで、実はいくつかの種類に分類されています。
また、同じ生活をしていても顎関節症になりやすい人とそうでない人がいます。その違いを理解することで、予防や早期発見につなげることができます。
今回は、ほんま歯科クリニックが、顎関節症の種類と顎関節症になりやすい人の特徴について、できるだけ分かりやすく詳しく解説します。
顎関節症とはどのような病気?
顎関節症とは、顎の関節やその周囲の筋肉に異常が生じることで、
- 顎が痛む
- 口が開きにくい
- 顎を動かすと音が鳴る
といった症状が現れる病気の総称です。
実際には一つの病気ではなく、いくつかの異なる状態をまとめて「顎関節症」と呼んでいます。
そのため、患者さんによって症状も原因も異なります。
顎関節症の主な種類
現在、顎関節症は症状や原因によっていくつかのタイプに分類されています。
1.咀嚼筋痛障害(筋肉のトラブル)
もっとも多くみられるタイプの一つです。
顎を動かす筋肉である咀嚼筋(そしゃくきん)が疲労したり炎症を起こしたりすることで症状が現れます。
主な症状
- 顎がだるい
- 顎周辺が重い
- 食事中に疲れる
- 朝起きると顎が痛い
- こめかみが痛む
特に歯ぎしりや食いしばりがある方によくみられます。
筋肉が長時間緊張した状態になることで血流が悪くなり、痛みや疲労感が発生します。
肩こりや首こりを伴うことも少なくありません。
2.関節円板障害(関節のクッションのずれ)
顎関節の中には「関節円板」と呼ばれる軟らかい組織があります。
関節円板はクッションの役割を担い、顎がスムーズに動くよう支えています。
しかし、この関節円板が前方へずれると顎の動きに異常が生じます。
主な症状
- カクッと音が鳴る
- 口を開けると引っかかる感じがする
- 顎がずれる感覚がある
初期段階では音だけの場合もあります。
しかし進行すると関節円板が元の位置へ戻らなくなり、口が開かなくなることがあります。
これを「クローズドロック」と呼びます。
突然口が開かなくなり、食事や会話に大きな支障をきたすことがあります。
3.顎関節痛障害(関節そのものの炎症)
関節そのものに炎症が起こるタイプです。
膝や肩の関節に炎症が起こるのと同じような状態と考えると分かりやすいでしょう。
主な症状
- 顎関節の痛み
- 口を開けると強く痛む
- 噛むと痛い
- 顎を動かすたびに違和感がある
関節への負担が長期間続くことで発症することがあります。
食いしばりや歯ぎしりが原因となるケースも少なくありません。
4.変形性顎関節症
長年にわたり関節へ負担がかかり続けることで、関節の骨が変形してしまう状態です。
膝の変形性関節症に似た病気と考えられています。
主な症状
- ジャリジャリ音がする
- 開口量が減る
- 慢性的な痛みが続く
- 顎が動かしにくい
中高年以降にみられることが多いですが、重度の食いしばりや外傷が原因となり若い方でも発症することがあります。
顎関節症になりやすい人の特徴
顎関節症は誰にでも起こる可能性がありますが、特に発症しやすい特徴があります。
歯ぎしりや食いしばりがある人
最も大きなリスク因子の一つです。
歯ぎしりをしているときの力は、自分が思っている以上に強く、体重以上の負荷が顎へ加わることもあります。
特に睡眠中は無意識のため力の調整ができません。
毎晩繰り返されることで、
- 関節
- 筋肉
- 歯
に大きなダメージを与えます。
朝起きたときに顎が疲れている方は注意が必要です。
ストレスを抱えやすい人
ストレスは顎関節症と深い関係があります。
人は緊張すると無意識に上下の歯を接触させることがあります。
本来、リラックスしている状態では上下の歯は接触していません。
しかし、
- 仕事中
- 勉強中
- 運転中
- パソコン作業中
などに無意識の食いしばりが起こることがあります。
これを「TCH(歯列接触癖)」と呼びます。
長時間続くことで顎関節に大きな負担がかかります。
デスクワークが多い人
近年特に増えている原因です。
長時間のパソコン作業やスマートフォン使用によって、
- 猫背
- ストレートネック
- 前かがみ姿勢
になりやすくなります。
頭の重さは約5~6kgあります。
姿勢が悪くなると顎周囲の筋肉に余分な負荷がかかり、顎関節症を引き起こしやすくなります。
女性
顎関節症は男性より女性に多いことが知られています。
理由として、
- 女性ホルモンの影響
- 関節構造の違い
- 筋力の差
- ストレス反応の違い
などが考えられています。
特に20代から40代の女性は受診されることが多い年代です。
片側だけで噛む人
食事のたびに同じ側ばかり使うと、
- 筋肉のバランスが崩れる
- 関節への負担が偏る
- 顎の動きが不自然になる
という問題が起こります。
虫歯や歯周病で反対側が使いにくい場合にも起こりやすくなります。
頬杖をつく習慣がある人
何気ない癖ですが、頬杖は顎に横方向から力を加えています。
長期間続くと、
- 顎関節の位置異常
- 筋肉のアンバランス
- 噛み合わせの乱れ
につながることがあります。
特に学生やデスクワーク中心の方は注意が必要です。
硬い食べ物を好む人
硬いものを頻繁に食べる方は顎への負担が大きくなります。
例えば、
- スルメ
- 硬いせんべい
- ナッツ類
などを毎日のように食べる習慣がある方は、顎の筋肉が疲労しやすくなります。
もちろん適度であれば問題ありませんが、顎に痛みがある時は控えた方がよい場合があります。
過去に顎を強く打ったことがある人
転倒やスポーツ、交通事故などで顎に強い衝撃を受けた経験がある方は、後になって顎関節症が現れることがあります。
当時は症状がなくても、関節内部に小さな損傷が残っていることがあります。
顎関節症は生活習慣の見直しが重要
顎関節症の多くは日常生活の癖や習慣が深く関係しています。
そのため、
- 食いしばりを意識する
- 姿勢を改善する
- ストレスをため込まない
- 左右均等に噛む
- 頬杖をやめる
といった習慣改善が予防や症状軽減につながります。
症状が軽いうちに対応することで、重症化を防ぐことができます。
まとめ
顎関節症には、筋肉の異常によるもの、関節円板のずれによるもの、関節の炎症によるもの、骨の変形によるものなど、さまざまな種類があります。
また、歯ぎしりや食いしばり、ストレス、姿勢不良、片噛み、頬杖などの習慣を持つ方は、顎関節症になりやすい傾向があります。
顎関節症は単なる「顎の痛み」ではなく、生活の質を大きく左右する病気です。口が開けにくい、顎が痛む、音が鳴るなどの症状が続く場合は、自己判断で放置せず、早めに歯科医院へ相談することが大切です。
ほんま歯科クリニックでは、顎関節症の原因を丁寧に診査し、患者さま一人ひとりの症状や生活習慣に合わせた治療をご提案しています。顎の違和感や痛みでお困りの際は、お気軽にご相談ください。顎関節症は早期発見・早期治療が改善への近道です。
顎関節症の原因とは?
歯ぎしり・食いしばり・ストレス・噛み癖・姿勢不良との深い関係
ほんま歯科クリニック
「口を開けると顎が痛い」「顎がカクカク鳴る」「朝起きると顎がだるい」このような症状でお悩みの方はいませんか。
これらの症状は、顎関節症(がくかんせつしょう)のサインかもしれません。
顎関節症は、顎の関節やその周囲の筋肉に異常が起こることで、痛みや開口障害、関節音などの症状が現れる病気です。以前は噛み合わせだけが原因と考えられていましたが、現在ではさまざまな要因が複雑に関係して発症する「多因子性疾患」と考えられています。
そのため、「これだけが原因」と特定できることは少なく、多くの場合は日常生活の習慣や癖、ストレスなどが積み重なって発症します。
今回は、ほんま歯科クリニックが、顎関節症の主な原因である歯ぎしり、食いしばり、ストレス、噛み癖、姿勢不良について詳しく解説します。
顎関節症はなぜ起こるのか?
顎関節は、頭蓋骨と下顎骨をつなぐ関節で、私たちが話したり食事をしたりする際に重要な役割を担っています。
また、顎を動かすためには、
- 咀嚼筋(そしゃくきん)
- 顎関節
- 関節円板
- 靭帯
などが協調して働いています。
これらのどこかに過剰な負担が加わると、顎関節症が発症する可能性があります。
特に現代人は、無意識の習慣や生活環境によって顎へ大きな負担をかけていることが少なくありません。
原因① 歯ぎしり
顎関節症の原因として最もよく知られているのが歯ぎしりです。
歯ぎしりは主に睡眠中に起こるため、自分では気付いていないことも多くあります。
睡眠中の歯ぎしりでは、通常の食事で使う力をはるかに超える強い力が歯や顎に加わります。
食事中は食べ物がクッションの役割を果たしますが、歯ぎしりでは歯同士が直接接触するため、顎関節への負担が非常に大きくなります。
歯ぎしりによって起こる問題
歯ぎしりが続くと、
- 顎関節への負担増加
- 咀嚼筋の疲労
- 関節円板へのダメージ
- 歯の摩耗
- 詰め物や被せ物の破損
などが起こります。
さらに顎関節周囲の筋肉が慢性的に緊張することで痛みが発生します。
歯ぎしりのサイン
以下のような症状がある方は歯ぎしりをしている可能性があります。
- 朝起きると顎が疲れている
- 歯がすり減っている
- 頬の内側に噛んだ跡がある
- 舌に歯型がついている
- 家族から歯ぎしりを指摘された
自覚がなくても、歯科検診で発見されることも少なくありません。
原因② 食いしばり
歯ぎしりと並んで顎関節症の大きな原因となるのが食いしばりです。
食いしばりとは、上下の歯を強く噛み合わせる癖のことです。
歯ぎしりと違い、日中にも起こります。
無意識に行われている食いしばり
多くの方は、
- 仕事中
- 運転中
- 勉強中
- 家事中
- スポーツ中
などに無意識で歯を噛みしめています。
本来、安静時には上下の歯は接触していません。
唇は閉じていても歯は少し離れている状態が正常です。
しかし食いしばりの癖がある方は、一日の大半で歯を接触させています。
食いしばりによる顎への影響
食いしばりが続くと、
- 咀嚼筋が緊張する
- 血流が悪くなる
- 筋肉疲労が起こる
- 関節に負荷がかかる
という悪循環が起こります。
その結果、
- 顎の痛み
- 頭痛
- 肩こり
- 首こり
などの症状が現れることがあります。
原因③ ストレス
顎関節症とストレスには非常に深い関係があります。
実際に顎関節症の患者さんの多くが、仕事や人間関係など何らかの精神的ストレスを抱えていることがあります。
ストレスで筋肉は緊張する
人はストレスを感じると無意識に体へ力が入ります。
例えば、
- 肩がこる
- 首が張る
- 背中が硬くなる
といった経験がある方も多いでしょう。
同じことが顎周囲でも起こります。
顎を動かす筋肉が緊張し続けることで疲労が蓄積し、顎関節症を引き起こしやすくなります。
ストレスは歯ぎしりや食いしばりも増やす
精神的な緊張が続くと、
- 夜間の歯ぎしり
- 日中の食いしばり
が増える傾向があります。
つまりストレスは直接的にも間接的にも顎関節症の原因になるのです。
原因④ 噛み癖(片側噛み)
食事の際、いつも同じ側で噛んでいませんか。
これは「片側咀嚼」と呼ばれ、顎関節症のリスクを高める習慣の一つです。
なぜ片側だけで噛んでしまうのか
片側噛みが起こる理由には、
- 虫歯がある
- 歯が抜けている
- 詰め物が合わない
- 噛みやすい側がある
などがあります。
本人は無意識で行っていることがほとんどです。
片側噛みがもたらす影響
片側だけで噛み続けると、
- 筋肉の使い方が偏る
- 顎の動きが不自然になる
- 関節に左右差が生じる
ようになります。
長期間続くことで顎関節や筋肉に負担が蓄積し、顎関節症を発症しやすくなります。
また、顔の左右差や噛み合わせの乱れにつながることもあります。
原因⑤ 姿勢不良
近年、顎関節症の原因として注目されているのが姿勢の問題です。
スマートフォンやパソコンを使用する時間が増えたことで、姿勢不良による顎関節症が増加していると考えられています。
頭の重さは想像以上
成人の頭の重さは約5〜6kgあります。
これはボウリングの球ほどの重さです。
本来、この重さは首や肩の筋肉がバランスよく支えています。
しかし猫背になると頭が前方へ移動し、顎や首の筋肉に大きな負担がかかります。
ストレートネックとの関係
スマートフォンを長時間見る方に多いのがストレートネックです。
正常な首はゆるやかなカーブを描いています。
ところが前かがみ姿勢が続くと首のカーブが失われます。
すると、
- 首の筋肉が緊張する
- 肩こりが起こる
- 顎の位置がずれる
- 咀嚼筋へ負担がかかる
という状態になります。
結果として顎関節症が発症しやすくなります。
頬杖も姿勢不良の一種
頬杖をつく習慣も顎に負担を与えます。
頬杖によって顎が横方向から押されるため、
- 顎関節への圧力
- 筋肉のアンバランス
- 顎の位置異常
が起こることがあります。
日常的な癖ほど本人は気付きにくいため注意が必要です。
複数の原因が重なって発症することが多い
顎関節症は単独の原因で起こることは少なく、多くの場合は複数の要因が重なっています。
例えば、
- ストレスが増える
- 食いしばりが強くなる
- 筋肉が疲労する
- 顎関節に負担がかかる
- 痛みが出る
という流れで発症するケースは非常に多くみられます。
さらに姿勢不良や片側噛みが加わることで症状が悪化することもあります。
まとめ
顎関節症は、歯ぎしりや食いしばりだけでなく、ストレス、噛み癖、姿勢不良など、さまざまな生活習慣が関係して発症する病気です。
特に現代社会では、長時間のデスクワークやスマートフォン使用、精神的ストレスの増加により、顎関節症のリスクが高まっています。
顎の痛みや違和感は一時的なものと思って放置されがちですが、症状が進行すると口が開きにくくなったり、食事や会話に支障が出たりすることがあります。
ほんま歯科クリニックでは、顎関節症の症状だけを見るのではなく、その背景にある生活習慣や癖まで丁寧に確認し、一人ひとりに合わせた治療とアドバイスを行っています。
「顎が痛い」「音が鳴る」「口が開けにくい」「朝起きると顎が疲れている」といった症状がある方は、早めにご相談ください。適切な診断と早期対応が、顎の健康を守る大切な第一歩になります。
顎関節症を放置するとどうなる?
顎関節症の検査と診断について詳しく解説
顎関節症は放置しても大丈夫?
顎関節症の症状は人によって異なります。
- 顎が少し鳴るだけ
- 朝だけ顎がだるい
- 口を開けると違和感がある
といった軽い症状から、
- 強い痛みがある
- 口がほとんど開かない
- 食事ができない
という重症例までさまざまです。
症状が軽いと「大したことはない」と考えがちですが、放置することで悪化するケースも少なくありません。
放置によって起こる問題① 顎の痛みが慢性化する
顎関節症の初期段階では、痛みが出たり消えたりすることがあります。
しかし原因となる歯ぎしりや食いしばり、姿勢不良などが改善されないまま負担が続くと、顎周囲の筋肉や関節に炎症が起こります。
炎症が慢性化すると、
- 食事中の痛み
- 会話中の痛み
- 朝起きた時の痛み
などが日常的に現れるようになります。
慢性化した痛みは改善までに時間がかかるため、早めの対応が重要です。
放置によって起こる問題② 口が開かなくなる
顎関節症で特に注意が必要なのが開口障害です。
通常、人は40~50mm程度口を開けることができます。
しかし顎関節症が進行すると、
- 指2本分しか開かない
- あくびができない
- 食事がしにくい
といった状態になることがあります。
関節円板がずれることで起こるロック
顎関節の中には関節円板というクッションがあります。
この関節円板がずれて戻らなくなると、顎の動きが制限されます。
これを「クローズドロック」と呼びます。
突然、
「朝起きたら口が開かない」
「急に顎が引っかかった」
という状態になることもあります。
ロックが長期間続くと改善が難しくなる場合もあります。
放置によって起こる問題③ 食事がしづらくなる
顎関節症が進行すると、食べ物を噛む動作そのものが苦痛になります。
特に、
- 肉類
- フランスパン
- せんべい
- ナッツ類
などの硬い食品が食べにくくなります。
すると柔らかいものばかり選ぶようになり、食事内容が偏ることがあります。
食事は健康維持の基本です。
顎の問題が全身の健康へ影響することもあるため軽視できません。
放置によって起こる問題④ 頭痛や肩こりが悪化する
顎関節症は顎だけの病気ではありません。
顎を動かす筋肉は首や肩の筋肉とも密接につながっています。
そのため顎の筋肉が緊張すると、
- 頭痛
- 肩こり
- 首の痛み
- 眼の疲れ
などの症状が現れることがあります。
長期間放置すると慢性的な不調につながり、生活の質が低下する原因になります。
放置によって起こる問題⑤ 関節の変形
顎関節に強い負担が長期間かかると、関節の骨が変形することがあります。
これを変形性顎関節症と呼びます。
進行すると、
- ジャリジャリ音がする
- 顎が動かしにくい
- 開口量が減少する
- 慢性的な痛みが続く
などの症状が現れます。
骨の変形が起こると元の状態に戻すことは難しくなるため、早期発見が重要です。
顎関節症の検査は何をするの?
顎関節症の診断では、単に顎を見るだけではなく、症状や生活習慣まで含めて総合的に評価します。
問診
診断の第一歩は問診です。
患者さまのお話から多くの情報を得ることができます。
確認する内容としては、
- いつから症状があるか
- 痛みの場所
- 痛みの強さ
- 口がどの程度開くか
- 音が鳴るか
- 食いしばりの有無
- 歯ぎしりの有無
- ストレス状況
などがあります。
顎関節症は生活習慣との関係が深いため、普段の癖や仕事環境も重要な診断材料になります。
開口量の測定
実際にどの程度口が開くのかを確認します。
一般的には、
- 40mm以上:正常範囲
- 30~40mm:やや制限あり
- 30mm未満:開口障害
と考えられます。
口を開ける際の痛みや左右へのずれも観察します。
顎関節の触診
歯科医師が顎関節や周囲の筋肉を触りながら状態を確認します。
触診によって、
- 筋肉の緊張
- 圧痛の有無
- 関節の炎症
- 動きの異常
などを評価します。
患者さま自身が気付いていない筋肉のこわばりが見つかることもあります。
関節音の確認
顎を開閉していただきながら、
- カクッ
- コキッ
- ジャリジャリ
といった音の有無を確認します。
音の種類によって、
- 関節円板のずれ
- 関節の摩耗
- 骨の変形
などを推測できる場合があります。
噛み合わせの確認
噛み合わせも重要な検査項目です。
確認する内容には、
- 歯の接触状態
- 咬合バランス
- 歯のすり減り
- 被せ物の状態
などがあります。
ただし現在では、噛み合わせだけが顎関節症の原因ではないことが分かっています。
そのため、噛み合わせだけで診断することはありません。
レントゲン検査
顎関節や骨の状態を確認するためにレントゲン撮影を行うことがあります。
レントゲンでは、
- 骨の形態
- 顎関節の位置
- 骨の変形
- その他の異常
を確認できます。
CT検査
より詳しく骨の状態を確認する場合にはCT検査を行うことがあります。
CTでは立体的に骨を観察できるため、
- 骨の変形
- 関節の異常
- 骨の破壊
などを詳細に評価できます。
MRI検査
顎関節症の精密検査として重要なのがMRIです。
MRIでは骨だけでなく、
- 関節円板
- 筋肉
- 靭帯
などの軟組織も確認できます。
特に関節円板の位置異常を診断する際に有効です。
必要に応じて専門医療機関へ紹介する場合があります。
診断後は原因に合わせた治療を行います
検査によって原因を特定した後は、それぞれの状態に合わせた治療を行います。
例えば、
- 歯ぎしりが強い場合はマウスピース
- 食いしばりがある場合は生活指導
- 筋肉の緊張が強い場合は運動療法
- 姿勢不良がある場合は姿勢改善
などが行われます。
顎関節症は原因が人によって異なるため、オーダーメイドの治療が重要です。
まとめ
顎関節症は、軽い症状だからといって放置してよい病気ではありません。放置すると、顎の痛みの慢性化、口が開かなくなる開口障害、食事のしづらさ、頭痛や肩こりの悪化、さらには顎関節の変形につながることがあります。
そのため、顎の違和感や痛みを感じたら早めに歯科医院を受診し、適切な検査と診断を受けることが大切です。
ほんま歯科クリニックでは、問診から精密検査まで丁寧に行い、患者さま一人ひとりの症状や生活習慣に合わせた診断と治療をご提案しています。
「顎が痛い」「口が開きにくい」「音が鳴る」「朝起きると顎が疲れている」などの症状がある方は、そのまま放置せず、お気軽にご相談ください。早期の診断と適切な対応が、顎の健康を守る大切な第一歩となります。
顎関節症のマウスピース療法とは?
治療の目的・種類・流れ・効果・注意点を詳しく解説
「朝起きると顎が痛い」「歯ぎしりをしていると言われた」「顎関節症の治療でマウスピースを勧められたけれど、本当に効果があるの?」
顎関節症の治療において、比較的よく行われる治療法の一つが「マウスピース療法」です。歯科医院で顎関節症と診断された際に、マウスピースの装着を勧められた経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし、「マウスピースを入れるだけで治るの?」「どのような仕組みなの?」「ずっと使わなければいけないの?」といった疑問を持つ患者さまも少なくありません。
マウスピース療法は、顎関節症の原因となる歯ぎしりや食いしばりから顎や歯を守るための重要な治療法です。ただし、顎関節症そのものを治す魔法の装置ではなく、正しい目的と使用方法を理解することが大切です。
今回は、ほんま歯科クリニックが、顎関節症のマウスピース療法について、患者さまに分かりやすく詳しく解説します。
マウスピース療法とは
マウスピース療法とは、主に就寝時に専用の装置を装着し、歯や顎関節への負担を軽減する治療法です。
歯科では「スプリント療法」と呼ばれることもあります。
マウスピースは患者さま一人ひとりの歯型を採取して作製するオーダーメイドの装置です。
市販のスポーツ用マウスガードとは異なり、顎関節症や歯ぎしり、食いしばりの治療を目的として精密に作られます。
なぜマウスピースが必要なの?
顎関節症の患者さまの多くにみられるのが、
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- TCH(歯列接触癖)
です。
特に睡眠中の歯ぎしりは、自分では気付かないうちに強い力が顎へ加わっています。
睡眠中の噛む力は食事中の何倍にもなることがあり、顎関節や筋肉に大きな負担を与えています。
マウスピースはその力を分散し、顎関節や筋肉を保護する役割を果たします。
マウスピース療法の目的
顎関節症のマウスピース療法にはいくつかの目的があります。
目的① 顎関節への負担を軽減する
顎関節症では関節や筋肉に過度な負担がかかっています。
マウスピースを装着することで噛む力が分散され、関節に集中する負担を和らげることができます。
その結果、
- 顎の痛み
- 関節の炎症
- 開口時の違和感
などの軽減が期待できます。
目的② 筋肉の緊張を和らげる
歯ぎしりや食いしばりが続くと咀嚼筋が常に緊張した状態になります。
筋肉の緊張が続くと、
- 顎の痛み
- 頭痛
- 肩こり
- 首のこり
などが起こります。
マウスピースは筋肉への過剰な負担を減らし、筋肉のリラックスを助ける役割があります。
目的③ 歯を守る
歯ぎしりや食いしばりによって歯がすり減ったり、欠けたりすることがあります。
また、
- 詰め物
- 被せ物
- インプラント
などにもダメージが及ぶ可能性があります。
マウスピースはクッションの役割を果たし、歯を保護します。
目的④ 顎関節症の原因を把握する
マウスピースには歯ぎしりの痕跡が残ります。
装置の摩耗状態を確認することで、
- どの程度歯ぎしりがあるか
- どの方向へ力がかかっているか
を把握する手がかりにもなります。
マウスピースの種類
顎関節症に使用されるマウスピースにはいくつかの種類があります。
症状や原因に応じて選択されます。
ハードタイプ
透明な硬い樹脂で作られたマウスピースです。
顎関節症治療では最も一般的に使用されます。
特徴
- 耐久性が高い
- 噛み合わせの調整がしやすい
- 顎関節への負担軽減効果が高い
長期間使用する場合にも適しています。
ソフトタイプ
柔らかい素材で作られたマウスピースです。
装着感が良く違和感が少ないため、初めて使用する方に向いています。
ただし、強い歯ぎしりがある場合はかえって噛み込みが強くなることもあり、すべての患者さまに適しているわけではありません。
上顎タイプ
上の歯に装着するタイプです。
最も一般的で違和感が少ないとされています。
下顎タイプ
下の歯に装着するタイプです。
歯並びや噛み合わせによって選択されることがあります。
マウスピース療法の流れ
では実際にどのように治療が進むのでしょうか。
1.診査・診断
まず顎関節症の原因や症状を詳しく調べます。
確認する内容は、
- 顎の痛み
- 開口量
- 関節音
- 歯ぎしりの有無
- 食いしばりの有無
などです。
必要に応じてレントゲン撮影なども行います。
2.歯型採取
患者さまの歯型を採取します。
最近では口腔内スキャナーを使用する場合もあります。
採取したデータをもとに患者さま専用のマウスピースを作製します。
3.装着・調整
完成したマウスピースを装着し、
- フィット感
- 噛み合わせ
- 顎の位置
を確認します。
必要に応じて細かく調整を行います。
4.経過観察
マウスピースは作って終わりではありません。
使用後の状態を確認しながら、
- 痛みの変化
- 顎の動き
- 装置の摩耗
などを定期的に確認します。
マウスピース療法の効果
適切に使用することでさまざまな効果が期待できます。
顎の痛みの軽減
顎関節への負担が減ることで痛みの改善が期待できます。
朝の顎のだるさの改善
歯ぎしりによる筋肉疲労が軽減されるため、
「朝起きたときの顎の疲れが減った」
と感じる患者さまも多くいます。
開口障害の改善
筋肉や関節への負担が軽減されることで、口が開けやすくなる場合があります。
歯の保護
歯の摩耗や破折を防ぐ効果があります。
頭痛や肩こりの軽減
咀嚼筋の緊張が改善されることで、関連する症状が軽くなることがあります。
マウスピース療法の注意点
効果的な治療を行うためには注意点もあります。
装着するだけで治るわけではない
顎関節症の原因がストレスや姿勢不良にある場合、マウスピースだけでは十分な改善が得られないことがあります。
生活習慣の改善も重要です。
毎日継続して使用することが大切
「症状が少し良くなったから使わない」
という方もいますが、継続使用が大切です。
自己判断で中止せず、歯科医師の指示に従いましょう。
定期的な調整が必要
マウスピースは使用によって摩耗します。
また噛み合わせの変化に応じて調整が必要になることもあります。
定期的な受診をおすすめします。
清潔に管理する
マウスピースは毎日口の中に入れる装置です。
使用後は水洗いを行い、専用洗浄剤などを用いて清潔に保ちましょう。
不衛生な状態では細菌やカビが繁殖することがあります。
まとめ
マウスピース療法は、顎関節症の原因となる歯ぎしりや食いしばりから顎関節や筋肉、歯を守るための重要な治療法です。
治療の目的は、顎関節への負担軽減、筋肉の緊張緩和、歯の保護などであり、多くの患者さまで症状改善が期待できます。
ただし、マウスピースは単独で顎関節症を根本的に治すものではありません。ストレス管理や姿勢改善、生活習慣の見直しなども合わせて行うことが大切です。
ほんま歯科クリニックでは、顎関節症の原因を丁寧に診査し、患者さま一人ひとりに合わせたマウスピース治療を行っています。
「顎が痛い」「朝起きると顎が疲れる」「歯ぎしりを指摘された」「食いしばりが気になる」という方は、お気軽にご相談ください。適切な診断と継続的なケアによって、顎の健康と快適な日常生活をサポートいたします。
自宅でできる顎関節症のセルフケアと予防方法
毎日の習慣を見直して顎の健康を守りましょう
ほんま歯科クリニックが、自宅でできる顎関節症のセルフケアと予防方法について詳しく解説します。
顎関節症は生活習慣病の一面もある
顎関節症は、虫歯のように細菌感染で起こる病気ではありません。
多くの場合、
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- ストレス
- 姿勢不良
- 噛み癖
などが積み重なることで発症します。
そのため治療だけでなく、毎日の生活習慣を見直すことが非常に重要です。
特に軽度から中等度の顎関節症では、セルフケアによって症状が改善するケースも少なくありません。
なぜセルフケアが重要なのか
顎関節症は一時的に痛みが改善しても、原因となる生活習慣が残っていると再発することがあります。
例えば、
- マウスピースを使用している
- 痛み止めを服用している
場合でも、
- 日中の食いしばり
- 猫背
- ストレス過多
が続けば症状は再び現れる可能性があります。
そのため歯科医院での治療と並行してセルフケアを行うことが大切です。
自宅でできるセルフケア① 歯を離す習慣をつける
顎関節症の患者さまに多くみられるのが「TCH(歯列接触癖)」です。
本来、上下の歯は食事や会話以外では接触していません。
安静時にはわずかに隙間があります。
しかし顎関節症の方は、
- パソコン作業中
- スマートフォン使用中
- 運転中
- 家事中
などに無意識で歯を接触させていることがあります。
正しい顎の位置
リラックスしている状態では、
- 唇は閉じる
- 歯は離れている
- 舌は上顎に軽く触れる
状態が理想です。
まずは日中に「今、歯が触れていないかな?」と意識することから始めましょう。
スマートフォンのアラーム機能を利用して定期的に確認する方法もおすすめです。
自宅でできるセルフケア② 顎の筋肉を温める
顎の筋肉が緊張している場合は温めることで血流が改善します。
温め方
- 蒸しタオルを使用する
- 入浴中に温める
- ホットパックを利用する
耳の前から頬にかけて10〜15分程度温めると筋肉の緊張が和らぎます。
温めると期待できる効果
- 筋肉の緊張緩和
- 血流改善
- 疲労回復
- 痛みの軽減
ただし急性の炎症で熱感がある場合は冷却が適していることもありますので、判断に迷う場合は歯科医師へ相談しましょう。
自宅でできるセルフケア③ 顎のストレッチを行う
顎関節周囲の筋肉が硬くなると口が開きにくくなります。
無理のない範囲でストレッチを行うことで筋肉の柔軟性を保つことができます。
簡単なストレッチ
- 背筋を伸ばして座る
- ゆっくり口を開ける
- 痛みが出ない範囲で数秒維持する
- ゆっくり閉じる
これを数回繰り返します。
勢いよく開けたり強く引っ張ったりするのは逆効果になるため注意が必要です。
自宅でできるセルフケア④ 硬い食べ物を控える
顎関節症の症状がある時期は顎を休ませることも重要です。
控えたい食品
- スルメ
- フランスパン
- 硬いせんべい
- ナッツ類
- 硬い肉類
これらは顎へ大きな負担をかけます。
症状が強い時は、
- うどん
- 豆腐
- 煮込み料理
- ヨーグルト
など比較的柔らかい食品を選びましょう。
自宅でできるセルフケア⑤ 大きな口を開けない
顎関節に負担をかける動作を避けることも大切です。
注意したい場面
- 大あくび
- 大きなハンバーガーを食べる
- 長時間のカラオケ
- 大声での会話
顎関節に強い負荷がかかることで症状が悪化する場合があります。
あくびをする際は手を添えて開口を補助するのも有効です。
自宅でできるセルフケア⑥ ストレスをため込まない
ストレスは顎関節症の大きな原因の一つです。
精神的緊張が続くと、
- 食いしばり
- 歯ぎしり
- 筋肉の緊張
が増加します。
ストレス対策
- 十分な睡眠
- ウォーキング
- 軽い運動
- 趣味の時間
- 深呼吸
など、自分に合ったリラックス方法を見つけることが大切です。
顎関節症の予防方法① 正しい姿勢を意識する
近年増加している顎関節症の背景にはスマートフォンやパソコンの普及があります。
猫背が顎へ与える影響
猫背になると頭が前へ出ます。
頭の重さは約5〜6kgあります。
この重さを支えるために首や顎周囲の筋肉へ余計な負担がかかります。
結果として、
- 顎の筋肉疲労
- 肩こり
- 首こり
- 顎関節症
につながります。
良い姿勢のポイント
- 耳と肩を一直線にする
- 背筋を伸ばす
- 画面を目線の高さに近づける
- 長時間同じ姿勢を避ける
これだけでも顎への負担を減らすことができます。
顎関節症の予防方法② 片側噛みをやめる
いつも同じ側で噛んでいる方は注意が必要です。
片側だけで噛み続けると、
- 筋肉の左右差
- 関節への偏った負担
- 顎のゆがみ
が生じます。
食事では左右均等に使うことを意識しましょう。
顎関節症の予防方法③ 頬杖をつかない
頬杖は顎関節に横方向の力を加えます。
一見何気ない癖ですが、
- 顎の位置異常
- 筋肉バランスの乱れ
- 顎関節への負担
につながることがあります。
特に仕事中や勉強中は無意識に行いやすいため注意しましょう。
顎関節症の予防方法④ 睡眠の質を改善する
睡眠不足はストレス増加や歯ぎしり悪化につながります。
良い睡眠のために
- 規則正しい就寝時間
- 就寝前のスマートフォンを控える
- カフェインの摂りすぎに注意する
- 寝室環境を整える
ことが大切です。
良質な睡眠は顎関節症予防にも役立ちます。
顎関節症の予防方法⑤ 定期的な歯科受診
顎関節症は自覚症状が軽い段階で進行していることがあります。
定期検診では、
- 歯ぎしりの痕跡
- 歯の摩耗
- 食いしばりのサイン
- 噛み合わせの変化
などを確認できます。
早期発見・早期対応が重症化予防につながります。
セルフケアで改善しない場合は歯科医院へ
セルフケアは非常に大切ですが、すべての顎関節症が自宅で改善するわけではありません。
次のような症状がある場合は早めの受診をおすすめします。
- 口が開かない
- 強い痛みが続く
- 食事が困難
- 顎がロックする
- 症状が悪化している
適切な診断を受けることで、原因に応じた治療を受けることができます。
まとめ
顎関節症は、歯ぎしりや食いしばり、ストレス、姿勢不良、噛み癖など、日常生活の習慣が深く関係する病気です。そのため、治療だけでなく毎日のセルフケアと予防が非常に重要になります。
歯を離す習慣を身につけること、顎の筋肉を温めること、ストレッチを行うこと、正しい姿勢を意識すること、ストレスを上手に管理することなどは、顎関節症の改善や予防に大きく役立ちます。
ほんま歯科クリニックでは、顎関節症の治療だけでなく、患者さま一人ひとりの生活習慣に合わせたセルフケア指導や予防アドバイスも行っています。
「顎が痛い」「口が開けにくい」「音が鳴る」「食いしばりが気になる」といった症状がある方は、お一人で悩まずお気軽にご相談ください。毎日の小さな習慣の見直しが、顎の健康を守る大きな一歩になります。
顎関節症に関するよくある質問(Q&A)
不安や疑問を解消して正しく治療を受けましょう
ほんま歯科クリニック
顎関節症(がくかんせつしょう)は、多くの方が経験する可能性のある身近な病気です。しかし、顎関節症について正しく理解している方は意外と少なく、「この症状は大丈夫なの?」「自然に治るの?」「治療は必要なの?」といった疑問を抱えながら過ごしている方も少なくありません。
顎関節症は、顎の関節や筋肉に負担がかかることで起こる病気であり、早めに適切な対応を行うことで症状の改善が期待できます。一方で、誤った自己判断によって症状を長引かせてしまうケースもあります。
今回は、ほんま歯科クリニックに寄せられることの多い顎関節症に関する質問をQ&A形式で分かりやすく解説します。
Q1. 顎がカクカク鳴るだけでも受診した方がよいですか?
顎の音だけで痛みがない場合、必ずしもすぐに治療が必要とは限りません。
顎関節の中にある関節円板というクッションが一時的にずれている場合に音が鳴ることがあります。
しかし、
- 音が大きくなってきた
- 口が開けにくい
- 痛みが出てきた
といった変化がある場合は注意が必要です。
音だけだからと放置せず、一度歯科医院で確認することをおすすめします。
Q2. 顎関節症は自然に治りますか?
軽症の場合は自然に改善することもあります。
例えば、
- 一時的な筋肉疲労
- ストレスによる緊張
- 軽い食いしばり
などが原因の場合は、生活習慣の改善によって症状が落ち着くことがあります。
しかし、
- 痛みが続く
- 口が開かない
- ロックする
などの症状がある場合は自然治癒を期待せず受診することが大切です。
Q3. 顎関節症は何科を受診すればよいですか?
顎関節症は歯科や口腔外科で診断・治療を行います。
特に顎関節症の診療経験が豊富な歯科医院であれば、
- 問診
- 顎関節の診査
- 噛み合わせの確認
- マウスピース療法
など総合的な対応が可能です。
顎の痛みや違和感がある場合は、まず歯科医院へ相談しましょう。
Q4. 顎関節症は噛み合わせが原因ですか?
以前は噛み合わせが主な原因と考えられていました。
しかし現在では、
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- ストレス
- 姿勢不良
- 噛み癖
など複数の要因が関係していることが分かっています。
そのため、噛み合わせだけを治せば顎関節症が治るというわけではありません。
患者さまごとに原因を見極めることが重要です。
Q5. 顎関節症になると口が開かなくなることがありますか?
あります。
顎関節症が進行すると開口障害が起こることがあります。
特に関節円板がずれて元の位置に戻らなくなると、
- 指2本分しか開かない
- 食事がしづらい
- あくびができない
などの症状が現れることがあります。
突然口が開かなくなる「クローズドロック」が起こる場合もあります。
Q6. 顎関節症で頭痛や肩こりが起こることはありますか?
あります。
顎を動かす筋肉は首や肩の筋肉と密接に関係しています。
そのため顎の筋肉が緊張すると、
- 頭痛
- 肩こり
- 首こり
- 眼の疲れ
などが現れることがあります。
慢性的な肩こりや頭痛の背景に顎関節症が隠れていることもあります。
Q7. 歯ぎしりは自分で気付けますか?
歯ぎしりは睡眠中に起こることが多いため、自分で気付くことは難しい場合があります。
次のような症状がある方は歯ぎしりの可能性があります。
- 朝起きると顎が疲れている
- 歯がすり減っている
- 被せ物がよく外れる
- 頬の内側に噛んだ跡がある
- 家族から指摘された
歯科医院では歯の状態から歯ぎしりの有無を推測できることがあります。
Q8. マウスピースをつければ顎関節症は治りますか?
マウスピースは顎関節症の有効な治療法の一つですが、万能ではありません。
目的は、
- 顎関節への負担軽減
- 筋肉の緊張緩和
- 歯の保護
です。
根本原因がストレスや姿勢不良にある場合は、生活習慣の改善も必要になります。
マウスピースとセルフケアを組み合わせることが大切です。
Q9. 市販のマウスピースでも大丈夫ですか?
おすすめできません。
市販品は一般的な形状で作られているため、
- 噛み合わせが合わない
- 顎へ負担がかかる
- 症状が悪化する
可能性があります。
顎関節症の治療では、歯科医院で作製するオーダーメイドのマウスピースが適しています。
Q10. 顎関節症は再発しますか?
再発することがあります。
特に、
- 食いしばり
- 歯ぎしり
- ストレス
- 姿勢不良
などの原因が改善されていない場合は再発しやすくなります。
症状が改善した後もセルフケアを継続することが重要です。
Q11. 顎関節症は手術が必要になりますか?
ほとんどの患者さまは手術を必要としません。
実際には、
- マウスピース療法
- 生活習慣改善
- 運動療法
- 薬物療法
などの保存的治療で改善するケースが大半です。
重度の関節障害や特殊な症例でのみ手術が検討されます。
Q12. 顎関節症は予防できますか?
予防は十分可能です。
日常生活の中で、
- 歯を接触させない
- 正しい姿勢を保つ
- 頬杖をやめる
- ストレスを管理する
- 左右均等に噛む
ことを意識するだけでも予防効果が期待できます。
また定期的な歯科検診も早期発見につながります。
こんな症状があれば早めに相談しましょう
次のような症状がある場合は、顎関節症が進行している可能性があります。
- 顎が痛い
- 口が開けにくい
- 顎がロックする
- 音が鳴る
- 朝起きると顎が疲れている
- 頭痛や肩こりが続く
- 食事がしづらい
我慢していると症状が悪化することもあるため、早めの受診が大切です。
まとめ
顎関節症は、顎の関節や筋肉に負担がかかることで起こる病気であり、多くの方が経験する可能性があります。
原因は一つではなく、
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- ストレス
- 姿勢不良
- 噛み癖
など、さまざまな生活習慣が関係しています。
初期症状としては、
- 顎の痛み
- 口の開けにくさ
- 顎の音
などがありますが、放置すると開口障害や慢性的な痛みにつながることがあります。
治療ではマウスピース療法や生活習慣の改善、セルフケアなどを組み合わせながら症状の改善を目指します。また、予防のためには日頃から歯ぎしりや食いしばりを意識し、正しい姿勢やストレス管理を心掛けることが大切です。
ほんま歯科クリニックでは、顎関節症に関する診査・診断から治療、予防指導まで丁寧に行っています。
「顎が痛い」「音が鳴る」「口が開けにくい」「食いしばりが気になる」などのお悩みがありましたら、お一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。
顎関節症は早期発見・早期治療がとても重要です。適切な診断と治療によって、快適な食事や会話を取り戻し、健康な毎日を送ることができます。ほんま歯科クリニックでは、患者さま一人ひとりのお悩みに寄り添いながら、顎の健康をサポートいたします。
ほんま歯科クリニックでは、患者様お一人お一人に合わせた治療を行っております。
ご相談だけでも構いませんので、一度ご来院下さい。






