歯周病治療について

ほんま歯科クリニックの歯周病治療

歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっている、あるいはその予備軍だといわれるほど蔓延している病気です。
30歳以上では歯を失う原因の第一位でもあります。当院には歯周病治療に関する専門的な知識と技能を持つ「歯周病認定医」が在籍しており、軽度歯周病から重度歯周病の治療まで幅広く対応しています

こちらのページでは、白井駅から徒歩5分、千葉ニュータウンから車で10分の歯医者「ほんま歯科クリニック」が歯周病治療についてご説明します。

歯周病について

当院では歯周病治療に対応しており、症状の進行段階に応じた治療方法をご提案しています。歯周病は自覚症状が乏しく進行しやすい病気です。少しでも異変を感じたら早めにご来院ください。

日本人の8割が歯周病

日本人の8割が歯周病

歯周病とは、歯ぐきが歯周病菌に感染して起こる病気であり、炎症を起こして歯を支える組織や骨が溶けてしまいます。歯周病は人類史上もっとも感染者数の多い感染症とされ、ギネス・ワールド・レコーズに載っているほどです。日本でも成人の約8割が歯周病、あるいはその予備軍だといわれるほど蔓延しています。

歯周病のサイン

以下は歯周病の主な症状です。気になる症状が一つでもあったら、早めに一度受診しましょう。

  • 歯ぐきが腫れている
  • 歯みがきをすると歯ぐきから出血する
  • 口臭がきつくなった
  • お口の中がネバつく
  • 歯がぐらつく
  • 歯と歯の間に隙間ができてきた
  • 硬いものを咬むと痛む
  • 歯ぐきがむずがゆい
  • 歯が長くなった気がする
歯周病の原因

歯周病の原因

歯が隅々まで磨けておらず磨き残しがあると、バイオフィルム(細菌の塊)を形成し歯と歯の間や歯と歯ぐきの隙間にたまります。このバイオフィルムが増殖することで歯周病は起こります。歯周病菌が出す毒素によって歯ぐきが炎症を起こることで、歯ぐきが腫れる、出血するといった症状が起こるのです。また、全身疾患による免疫力の低下、乱れた歯ならび、不衛生な口腔内環境といった要因が重なることで歯周病の発症リスクは高まります。

歯周病の進行

歯周病の進行度に合った治療

歯周病は進行度に合わせて対処法も変わってきます。歯科医院でのプロフェッショナルケア(PMTC)や日々の歯みがきの習慣を見直すことで改善する場合もあります。

軽度歯周病の場合

歯と歯ぐきの間に汚れが溜まり、歯ぐきが炎症を起こしている状態です。これが進行すると、歯を支える顎の骨などの組織が破壊されていきます。軽度の場合は、プラーク(歯垢)や歯石を除去し、丁寧なブラッシングを続けることで改善することができます。

中度~重度歯周病の場合

歯周病が進行していくと徐々に歯ぐきが下がり、歯を支える顎の骨が溶けていきます。骨が大きく損なわれると支えを失った歯が抜け落ちてしまいます。
軽度歯周病の治療で改善が認められない場合、外科処置(フラップ手術、歯周組織再生療法など)が必要になります。

歯周外科治療について

基本的な治療で改善が認められない場合、歯周外科治療を行います。歯周外科治療は大きく分けて「フラップ手術」と「歯周組織再生療法」に分けられます。

フラップ手術

フラップ手術

フラップ手術とは、歯ぐきを切開し歯根の先まで目で見える状態にして細菌や歯石、プラーク(歯垢)など歯周病の原因となる汚れを徹底的に除去する治療法です。歯を支える骨が溶けてしまっている場合は、歯根面に付着した汚れを徹底的に除去したとしても骨まで元に戻すことは困難です。その場合、歯周組織再生療法を行います。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法とは、歯周病によって失われた骨などの歯を支えている組織を回復する治療法です。一般的には「GTR法」や「エムドゲイン」「リグロス」と呼ばれる歯周組織再生誘導材料を使用して必要な組織を再生させます。

歯周組織再生療法について

当院では、歯周病の進行度、患者様の状態に適した治療を実施できるよう、「GTR法」や「エムドゲイン」または「リグロス」を使用した歯周病治療を行っています。

歯周組織再生療法
GTR法(歯周組織誘導法)

GTR法(歯周組織誘導法)

歯周病で破壊された歯周組織は、原因を除去することで粘膜から再生がはじまります。ですが、粘膜から再生することで溶けてしまった骨の部分の再生進行が不十分になります。そこで、メンブレンと呼ばれる特殊な膜を設置し、外から粘膜や再生を阻害するものが入らないようにし、再生に必要な場所を確保して誘導する再生療法です。このことから、歯周組織再生誘導法とも言われています。
ゆっくりと再生・成長していくのが特徴です。

エムドゲインまたはリグロス

歯根の表面にエムドゲイン・ゲル(たんぱく質の一種)またはリグロス(細胞を活性化させる成長因子)を塗布し縫合します。その結果、歯の周りの組織が活性化して再生をはじめます。エムドゲインとリグロスの違いは薬剤に使用されている成長因子が異なる点やその形状です。骨の失い方や歯ぐきの状態、その他状況に合わせて使い分けることが重要です。生誘導材料を使用して必要な組織を再生させます。

エムドゲインまたはリグロス

歯周組織再生療法の流れ
STEP1歯周基本治療

歯周基本治療

歯科医院で行うプロフェッショナルケア(PMTC)や基本的なブラッシング指導などをはじめ、手術前に基本的な歯周病治療を実施します。歯周病の進行度によって期間が異なりますが、軽度の方で約1ヵ月ほど、中等度で3ヶ月、重度の場合は約半年ほどかかる場合があります。外科処置の必要性について審査診断も平行して行っていきます。

STEP2外科手術

外科手術

手術前には局所麻酔を行うので施術中の痛みはほとんどありません。歯ぐきを切開し歯根から剥離して歯面を清掃します。そして「エムドゲイン」または「リグロス」を塗布し縫合します。手術の翌日にはお食事やお仕事など、普段通り生活できます。

STEP3消毒・抜糸

消毒・抜糸

約1週間後を目安に消毒を行います。その後さらに1週間後(手術から約2週間後)に抜糸を行います。

STEP4メンテナンス

再生した骨は歯周病に感染すると再び溶けてしまうので、日々の丁寧なブラッシングと定期的なメンテナンスがとても重要です。3ヶ月に1回を目安にメンテナンスで通院いただきます。

歯周病予防はセルフケアと定期検診が大切

歯周病は自覚症状が乏しく知らず知らずのうちに進行してしまうため、歯周病を未然に防ぐ予防ケアが重要です。歯周病予防の基本は、ご自宅で行う歯磨きです。しかし、きちんと磨けているつもりでも、磨き方の癖があったり歯と歯が重なっているなど磨きにくい部分があったりして、正しく磨けていないケースは多いです。だからこそセルフケアに加えて、歯科医院で定期的に口腔内の病気のチェックをしてもらうとともに、正しく歯磨きができているかを確認してもらいましょう。

当院では、歯周病の予防ケアとして、PMTCだけでなくブラッシング指導も行っています。その際に以下のような定期検診の結果から作成した口腔内の状況をデータ化して患者様にお渡ししています。また、患者様の口腔内に合った磨き方をお教えし、口腔内に合わせた歯ブラシもご提案が可能です。毎日のセルフケアに加え歯科医院での予防ケアを受けて、病気の予防と早期発見・早期治療に努めましょう。

  • 歯周病予防はセルフケアと定期検診が大切
  • 歯周病予防はセルフケアと定期検診が大切
  • 歯周病予防はセルフケアと定期検診が大切
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