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  • 🦷歯の根本が凍みるんだよね〜 それって根面う蝕じゃないの?知らぬ間に根面の虫歯って進行するのよ!ほんま歯科クリニックに受診してらっしゃい!

🦷歯の根本が凍みるんだよね〜 それって根面う蝕じゃないの?知らぬ間に根面の虫歯って進行するのよ!ほんま歯科クリニックに受診してらっしゃい!

🦷歯の根本が凍みるんだよね〜 それって根面う蝕じゃないの?知らぬ間に根面の虫歯って進行するのよ!ほんま歯科クリニックに受診してらっしゃい!

根面う蝕とは?なぜ高齢になると増えるのか

 

はじめに

「最近、歯の根元が黒っぽくなってきた」「冷たいものがしみる」「以前治療した歯の周りがまたむし歯になった気がする」

このような症状で歯科医院を受診される高齢の患者さんが増えています。その原因の一つとして注目されているのが**根面う蝕(こんめんうしょく)**です。

むし歯というと、歯の頭の部分(歯冠部)にできるものをイメージする方が多いでしょう。しかし、高齢になると歯ぐきが下がり、これまで歯ぐきの中に隠れていた歯の根の部分(根面)が露出してきます。この露出した根面に発生するむし歯が根面う蝕です。

超高齢社会を迎えた現在、根面う蝕は高齢者の歯を失う大きな原因の一つになっています。以前は「年を取れば歯が抜けるのは仕方がない」と考えられていましたが、現在では適切な予防と管理によって多くの根面う蝕を防ぐことが可能です。

本コラムでは、根面う蝕とはどのような病気なのか、なぜ高齢者に多いのか、その発生メカニズム、そして知覚過敏との違いについて詳しく解説します。

 

根面う蝕とは?

根面う蝕とは、歯の根の表面に発生するむし歯のことです。

通常、歯の見えている部分はエナメル質という非常に硬い組織で覆われています。しかし歯の根の部分はエナメル質ではなく、主にセメント質や象牙質という比較的柔らかい組織で構成されています。

健康な状態では歯ぐきによって保護されているため問題はありません。しかし加齢や歯周病などによって歯ぐきが下がると、根面が口の中に露出します。

露出した根面は非常にむし歯になりやすく、

  • 茶色く変色する
  • 黒くなる
  • 表面が軟らかくなる
  • 穴が開く

といった変化を起こします。

一般的なむし歯は若い世代にも見られますが、根面う蝕は特に中高年から高齢者に多く発生するのが特徴です。

 

なぜ高齢になると根面う蝕が増えるのか?

高齢者で根面う蝕が増加する理由は一つではありません。複数の要因が重なって発症しやすくなります。

1. 歯ぐきが下がるため

最も大きな理由は歯肉退縮です。

年齢を重ねると、

  • 歯周病
  • 強い歯磨き圧
  • 加齢変化

などによって歯ぐきが少しずつ下がります。

すると本来隠れていた根面が露出し、細菌や酸の攻撃を直接受けるようになります。

これはまるで家の基礎部分がむき出しになるような状態です。これまで守られていた部分が無防備になるため、むし歯が発生しやすくなります。

 

2. 唾液が減るため

高齢になると唾液の分泌量が低下しやすくなります。

さらに、

  • 高血圧の薬
  • 睡眠薬
  • 抗うつ薬
  • アレルギー薬

などの服用によって口が乾燥することも少なくありません。

唾液には、

  • 口の中を洗い流す
  • 酸を中和する
  • 歯を修復する

という重要な働きがあります。

唾液が減るとむし歯菌が活動しやすい環境となり、根面う蝕のリスクが大幅に上昇します。

 

3. 根面はもともと弱い組織だから

エナメル質は人体で最も硬い組織といわれています。

しかし根面を覆うセメント質や象牙質はエナメル質よりもはるかに柔らかい組織です。

そのため、

  • 少しの酸でも溶ける
  • むし歯の進行が速い

という特徴があります。

歯の頭の部分では何年もかかるむし歯でも、根面では短期間で大きく進行することがあります。

 

4. 清掃が難しくなるため

高齢になると、

  • 視力の低下
  • 手指の力の低下
  • 認知機能の低下

などにより歯磨きが十分に行えなくなることがあります。

また、

  • ブリッジ
  • 入れ歯
  • 被せ物

などが増えることで清掃が複雑になります。

その結果、歯垢(プラーク)が残りやすくなり、根面う蝕のリスクが高まります。

 

根面う蝕の発生機序

では実際にどのような流れで根面う蝕が発生するのでしょうか。


ステップ1:根面が露出する

まず歯ぐきが下がり、根面が口腔内に露出します。

露出した根面は象牙質が表面近くに存在するため非常にデリケートです。

 

ステップ2:プラークが付着する

歯磨きが不十分になると、歯の表面に細菌の塊であるプラークが付着します。

プラークの中には、

  • ミュータンス菌
  • ラクトバチラス菌

などのむし歯関連菌が存在しています。

 

ステップ3:糖を利用して酸を作る

細菌は食事中の糖分を利用して酸を産生します。

特に、

  • 飴
  • ジュース
  • 菓子類
  • スポーツドリンク

などを頻繁に摂取すると酸の産生量が増加します。

ステップ4:根面が脱灰する

細菌が作った酸によって歯のミネラルが溶け出します。

これを脱灰と呼びます。

根面はエナメル質より酸に弱いため、比較的短時間で脱灰が進行します。

 

ステップ5:むし歯が進行する

脱灰が繰り返されると象牙質が軟化し、本格的なむし歯になります。

根面う蝕は横方向にも広がりやすく、見た目以上に大きな病変になっていることも珍しくありません。

 

根面う蝕の特徴

通常のむし歯と比較すると、根面う蝕には以下の特徴があります。

進行が速い

象牙質は柔らかいため短期間で進行します。

自覚症状が少ない

痛みが出にくく、発見が遅れがちです。

再発しやすい

被せ物や詰め物の周囲から再発することがあります。

多発しやすい

一か所だけでなく複数歯に同時発生することがあります。

 

根面う蝕と知覚過敏症の違い

患者さんが最も混同しやすいのが根面う蝕と知覚過敏症です。

どちらも「しみる」という症状があるため区別が難しいことがあります。

 

知覚過敏症とは?

知覚過敏症とは、

  • 冷たい水
  • 冷たい空気
  • 歯ブラシ

などの刺激によって一時的に痛みが生じる状態です。

むし歯ではありません。

歯ぐきが下がることで象牙質が露出し、刺激が神経へ伝わりやすくなることで発生します。

 

知覚過敏の特徴

  • 冷たいものがしみる
  • 刺激を除くとすぐ治まる
  • 歯に穴は開いていない
  • 細菌感染ではない

つまり「歯が弱っている状態」ではありますが、むし歯そのものではありません。

 

根面う蝕の特徴

一方、根面う蝕は細菌による感染症です。

特徴としては、

  • 茶色や黒色に変色する
  • 表面が軟らかい
  • 穴が開く
  • 徐々に進行する

などがあります。

 

患者さん向けの分かりやすい例え

知覚過敏を例えるなら、

「服が薄くなって寒さを感じやすくなった状態」

です。

一方、根面う蝕は、

「家の壁が腐食して壊れ始めた状態」

に似ています。

どちらも刺激に敏感になりますが、根面う蝕は実際に歯が破壊されている病気であり、放置すると進行していきます。

 

根面う蝕を予防するには?

予防の基本は以下の4つです。

① フッ化物の活用

高濃度フッ素配合歯磨剤は根面の再石灰化を促進します。

 

② 丁寧な歯磨き

特に歯と歯ぐきの境目を意識して磨くことが重要です。

 

③ 唾液を減らさない

  • 水分摂取
  • よく噛む
  • 口腔乾燥の相談

が有効です。

 

④ 定期検診

根面う蝕は初期発見が重要です。

自分では見えにくい場所にできるため、定期的な歯科受診が欠かせません。

 

まとめ

根面う蝕は、高齢者に増加している歯の根のむし歯です。歯ぐきの退縮、唾液の減少、根面の脆弱性などが重なり発症します。

また、冷たいものがしみるという共通点から知覚過敏症と混同されることがありますが、知覚過敏は刺激に対する反応であり、根面う蝕は細菌によって歯が破壊される病気です。

人生100年時代といわれる現在、自分の歯で食事を楽しみ続けるためには、根面う蝕の予防と早期発見が非常に重要です。「しみるだけだから大丈夫」と自己判断せず、気になる症状があれば早めに歯科医院で相談しましょう。根面う蝕は早期に見つけることで進行を抑え、大切な歯を長く守ることができます。

 

 

フッ素塗布の効果

なぜフッ素は根面う蝕に有効なのか

~高齢者の歯を守る「フッ素の力」~

はじめに

「フッ素は子どものむし歯予防に使うもの」

そのようなイメージを持っている方は少なくありません。しかし近年、歯科医療の現場では、むしろ高齢者にこそフッ素が重要であると考えられるようになっています。

その理由は、高齢者に増加している**根面う蝕(こんめんうしょく)**の存在です。

歯の根の部分にできる根面う蝕は、一度発生すると進行が速く、再発もしやすいという特徴があります。そのため、治療だけでなく予防が極めて重要になります。

そこで大きな力を発揮するのがフッ素です。

フッ素には単に「歯を強くする」というだけでなく、根面う蝕の発生や進行を抑える複数の働きがあります。

本コラムでは、フッ素塗布の効果や、なぜフッ素が根面う蝕に有効なのかについて、患者さんにも分かりやすく詳しく解説します。

 

フッ素とは何か?

フッ素は自然界に広く存在するミネラルの一種です。

海水や土壌、魚介類やお茶などにも含まれており、私たちは日常生活の中で少量のフッ素を摂取しています。

歯科で使用されるフッ素は、安全性が確認された濃度で利用されており、

  • フッ素塗布
  • フッ素配合歯磨剤
  • フッ素洗口

などに活用されています。

現在では世界中でむし歯予防の基本として利用されており、特に根面う蝕予防において重要な役割を果たしています。

 

根面はなぜむし歯になりやすいのか

フッ素の効果を理解するためには、まず根面の特徴を知る必要があります。

歯の頭の部分はエナメル質という非常に硬い組織で覆われています。

一方、歯の根の部分は

  • セメント質
  • 象牙質

で構成されています。

これらはエナメル質よりも柔らかく、酸に弱い組織です。

例えるなら、

エナメル質は「厚い鎧」

根面は「薄い服」

のような違いがあります。

そのため根面は少しの酸でも溶けやすく、むし歯が急速に進行します。

ここにフッ素の大きな予防効果が発揮されるのです。

 

フッ素の働き① 歯を酸に強くする

フッ素の最も有名な作用が「歯質強化」です。

私たちが食事をすると、むし歯菌は糖を利用して酸を作ります。

この酸によって歯の表面からカルシウムやリンが溶け出します。

これを「脱灰」と呼びます。

根面は特に脱灰を起こしやすいため、むし歯が発生しやすくなります。

フッ素は歯の表面に取り込まれることで、酸に溶けにくい構造へと変化させます。

これは建物に防水加工を施すようなものです。

雨風に弱かった壁が、コーティングによって丈夫になるのと同じように、フッ素は歯を酸の攻撃から守ります。

根面う蝕の予防において、この作用は非常に重要です。

 

フッ素の働き② 初期むし歯を修復する

歯は毎日少しずつ溶けたり修復されたりしています。

食事のたびに脱灰が起こりますが、唾液の働きによってカルシウムやリンが再び歯に戻されます。

これを「再石灰化」といいます。

フッ素はこの再石灰化を大幅に促進します。

つまり、

「溶けかけた歯を修理する手助け」

をしているのです。

根面う蝕は初期段階では表面がわずかに軟らかくなる程度です。

この段階でフッ素を利用すると、進行を停止させられる可能性があります。

実際に歯科医院では、削らずに経過観察できる根面う蝕が少なくありません。

その背景にはフッ素による再石灰化作用があります。

 

フッ素の働き③ むし歯菌の活動を抑える

フッ素には細菌の活動を抑制する働きもあります。

むし歯菌は糖を分解して酸を作ります。

この酸が歯を溶かします。

フッ素は細菌の代謝を妨げることで、

  • 酸の産生量を減らす
  • 細菌の活動を低下させる

働きを持っています。

つまりフッ素は、

歯を守るだけでなく

むし歯菌の働きそのものを弱める

という二重の効果を持っています。

 

なぜフッ素は根面う蝕に特に有効なのか

ここが患者さんに最も知っていただきたいポイントです。

実はフッ素は通常のむし歯以上に、根面う蝕に対して高い効果を示します。

その理由は根面の構造にあります。

根面はエナメル質より柔らかいため、フッ素が内部へ取り込まれやすい特徴があります。

つまり、

フッ素が浸透しやすい

↓

歯質強化が起こりやすい

↓

予防効果が高くなる

という流れです。

例えるなら、

乾いたスポンジに水が染み込むように

露出した根面にはフッ素が取り込まれやすいのです。

そのため高齢者の根面う蝕予防では、フッ素の活用が非常に重要になります。

 

歯科医院で行うフッ素塗布のメリット

歯磨き粉にもフッ素は含まれていますが、歯科医院で行うフッ素塗布には大きなメリットがあります。

高濃度フッ素を使用できる

歯科医院では市販品より高濃度のフッ素を使用できます。

そのため効率よく歯にフッ素を取り込むことができます。

 

専門的な清掃後に塗布できる

プラークが付着した状態ではフッ素の効果が十分に発揮されません。

歯科医院ではクリーニング後に塗布するため、フッ素が歯面にしっかり作用します。

 

根面う蝕の早期発見につながる

定期的なフッ素塗布を受けることで、

  • 根面う蝕
  • 歯周病
  • 知覚過敏

などの異常を早期に発見できます。

これは高齢者の口腔管理において大きなメリットです。

 

フッ素塗布は知覚過敏にも効果がある

根面が露出すると知覚過敏を起こすことがあります。

冷たい水がしみたり、歯ブラシが当たると痛みを感じたりします。

フッ素は象牙細管と呼ばれる細い管を封鎖する働きがあり、刺激が神経へ伝わりにくくなります。

そのため、

  • 根面う蝕予防
  • 知覚過敏軽減

の両方を同時に期待できます。

高齢者ではこれらの問題が同時に起こることが多いため、フッ素塗布は非常に有効な管理方法といえます。

 

どのくらいの頻度で行えばよいのか

根面う蝕のリスクが高い方では、

3~6か月ごとのフッ素塗布

が推奨されることが多くなります。

特に、

  • 歯ぐきが下がっている
  • 根面が露出している
  • 口が乾きやすい
  • 被せ物が多い
  • 過去に根面う蝕がある

方では定期的なフッ素管理が重要です。

 

まとめ

フッ素は単に「子どものむし歯予防」に使うものではありません。高齢者に増加する根面う蝕の予防において、非常に重要な役割を果たします。

フッ素には、

  • 歯を酸に強くする
  • 再石灰化を促進する
  • むし歯菌の活動を抑える
  • 知覚過敏を軽減する

という多面的な効果があります。

特に根面はエナメル質よりも弱く、むし歯が進行しやすいため、フッ素の恩恵を大きく受ける部位です。

「年齢とともに歯ぐきが下がってきた」「冷たいものがしみる」「根元が見えてきた」と感じる方は、根面う蝕予防のためにもフッ素を積極的に活用しましょう。定期的なフッ素塗布と毎日のフッ素配合歯磨剤の使用は、将来の歯を守るための大切な投資といえるでしょう。

 

 

根面う蝕を防ぐために今日からできること

歯磨き・食生活・定期検診の重要性

~いつまでも自分の歯で食べるための予防習慣~

はじめに

「年齢を重ねると歯が悪くなるのは仕方がない」

そう思っている方は少なくありません。しかし現在では、適切な予防を続けることで、高齢になっても多くの歯を残すことが可能になっています。

特に近年問題となっているのが根面う蝕(こんめんうしょく)です。

根面う蝕とは、歯ぐきが下がることで露出した歯の根の部分にできるむし歯です。通常のむし歯より進行が速く、再発しやすいという特徴があります。

しかし、根面う蝕は決して防げない病気ではありません。

毎日の歯磨き、食生活の工夫、そして定期的な歯科受診によって発症リスクを大きく下げることができます。

本コラムでは、根面う蝕を予防するために日常生活で実践できる方法について詳しく解説します。

 

根面う蝕予防で最も大切なこと

根面う蝕予防の基本は、

「歯を清潔に保つこと」

と

「歯が溶ける時間を減らすこと」

です。

むし歯菌は食べ物に含まれる糖を利用して酸を作ります。

この酸によって歯が溶かされることでむし歯が発生します。

つまり、

  • プラーク(歯垢)を減らす
  • 糖の摂取をコントロールする
  • 歯を強くする

この3つが予防の柱になります。

 

毎日の歯磨きが最大の予防法

どれほど優れた治療法があっても、毎日の歯磨きに勝る予防法はありません。

根面う蝕は歯と歯ぐきの境目に発生しやすいため、正しい磨き方が重要になります。

 

歯磨きのポイント① 境目を意識する

多くの人は歯の表面ばかり磨いています。

しかし根面う蝕ができやすいのは、

歯と歯ぐきの境目

です。

歯ブラシを歯ぐきのラインに軽く当て、小刻みに動かしましょう。

強くこする必要はありません。

むしろ力を入れすぎると歯ぐきが傷つき、さらに歯ぐきが下がる原因になります。

 

歯磨きのポイント② やさしく磨く

「しっかり磨こう」と思うあまり、ゴシゴシ強く磨く方がいます。

しかし強いブラッシングは、

  • 歯ぐきの退縮
  • 歯の摩耗
  • 知覚過敏

を引き起こします。

歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で磨くのが理想です。

目安としては150〜200g程度の軽い力といわれています。

これは卵をつぶさずに持つ程度の力です。

 

歯磨きのポイント③ 小さな歯ブラシを選ぶ

高齢になると、

  • 奥歯が磨きにくい
  • 手が動かしにくい
  • 細かい場所に届きにくい

という問題が出てきます。

そのため、

  • ヘッドが小さい
  • 毛先が柔らかめ
  • 持ちやすい柄

の歯ブラシがおすすめです。

大きな歯ブラシは一見効率的に見えますが、細かい部分を磨き残しやすくなります。

 

歯磨きのポイント④ 歯間清掃を習慣にする

歯ブラシだけでは歯垢の約60%程度しか除去できないといわれています。

特に根面う蝕は歯と歯の間にも発生しやすいため、

  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ

の使用が重要です。

高齢者では歯ぐきが下がり隙間が広がることが多いため、歯間ブラシが非常に有効です。

歯科医院で自分に合ったサイズを選んでもらいましょう。

 

歯磨きのポイント⑤ フッ素入り歯磨剤を使う

根面う蝕予防ではフッ素が重要です。

フッ素には、

  • 歯を強くする
  • 初期むし歯を修復する
  • むし歯菌の働きを抑える

効果があります。

特に露出した根面はフッ素を取り込みやすいため、高い予防効果が期待できます。

歯磨き後は何度も口をゆすがず、少量の水で1回程度のうがいにするとフッ素が残りやすくなります。

 

食生活が根面う蝕を左右する

患者さんはよく、

「甘いものを食べるとむし歯になりますか?」

と質問されます。

実は、

何を食べるかよりも、どのように食べるか

が重要です。

 

食生活の注意点① ダラダラ食べを避ける

最も注意したいのが間食の頻度です。

口の中は食事のたびに酸性になります。

通常は唾液によって中和されます。

しかし、

  • 飴をなめ続ける
  • ジュースを少しずつ飲む
  • お菓子を何度も食べる

といった習慣があると、口の中が長時間酸性のままになります。

その結果、歯が溶け続ける状態になります。

むし歯予防では、

「量」よりも「回数」

が重要なのです。

 

食生活の注意点② 糖分を含む飲み物に注意

高齢者では意外にも飲み物による糖分摂取が多く見られます。

例えば、

  • スポーツドリンク
  • 乳酸菌飲料
  • 缶コーヒー
  • 野菜ジュース
  • 栄養補助飲料

などです。

健康によいと思って飲んでいても、多量の糖分を含む場合があります。

水分補給の基本は、

  • 水
  • お茶

がおすすめです。

 

食生活の注意点③ 就寝前の飲食を控える

睡眠中は唾液の分泌が大幅に減少します。

そのため、

寝る前のお菓子

寝る前のジュース

寝る前の飴

はむし歯リスクを高めます。

就寝前は歯磨きを済ませ、その後は水以外を控えることが理想です。

 

食生活の注意点④ よく噛んで食べる

噛むことは唾液分泌を促進します。

唾液には、

  • 歯を洗い流す
  • 酸を中和する
  • 再石灰化を助ける

働きがあります。

柔らかいものばかりではなく、適度に噛み応えのある食品も取り入れましょう。

 

口の乾燥を防ぐことも重要

高齢者では口腔乾燥症(ドライマウス)が増えています。

原因として、

  • 加齢
  • 薬の副作用
  • 糖尿病
  • ストレス

などがあります。

口が乾くと根面う蝕は急激に増加します。

対策として、

  • こまめな水分補給
  • よく噛む
  • 唾液腺マッサージ
  • 保湿ジェルの使用

などが有効です。

気になる場合は歯科医院へ相談しましょう。

 

定期検診の重要性

根面う蝕予防で忘れてはならないのが定期検診です。

どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、自分だけでは完全に管理することはできません。

 

なぜ定期検診が必要なのか

根面う蝕は初期段階では痛みがほとんどありません。

そのため患者さん自身が気付かないことが多いのです。

気付いた時には、

  • 大きく穴が開いている
  • 神経近くまで進行している
  • 抜歯が必要

ということもあります。

定期検診ではこうした初期病変を早期発見できます。

 

専門的クリーニングの効果

毎日の歯磨きでは落とせない汚れがあります。

それが歯石です。

歯石の表面には細菌が付着しやすく、むし歯や歯周病の原因になります。

歯科医院で定期的にクリーニングを受けることで、

  • プラーク除去
  • 歯石除去
  • 根面の清掃

が可能になります。

 

フッ素塗布による予防強化

定期検診では高濃度フッ素塗布も行えます。

特に、

  • 歯ぐきが下がっている
  • 根面が見えている
  • むし歯リスクが高い

方には非常に有効です。

根面はフッ素を取り込みやすいため、高い予防効果が期待できます。

 

自分に合ったケア方法を知ることができる

患者さんによって口の状態は異なります。

例えば、

  • 歯間ブラシが必要な方
  • フロスが適している方
  • 電動歯ブラシが有効な方

などさまざまです。

定期検診では、その人に最適な予防方法を提案してもらえます。

 

定期検診はどのくらいの頻度がよいのか

一般的には、

3〜6か月ごとの受診

が推奨されています。

特に、

  • 根面が露出している
  • 歯周病がある
  • 被せ物が多い
  • 口が乾きやすい

方では3か月ごとの管理が望ましい場合もあります。

 

まとめ

根面う蝕は高齢者に増加している歯の根のむし歯ですが、日々の予防によって大きくリスクを下げることができます。

予防の基本は、

  • 歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨く
  • フッ素入り歯磨剤を活用する
  • 歯間ブラシやフロスを使用する
  • ダラダラ食べを避ける
  • 糖分を含む飲み物に注意する
  • 口の乾燥を防ぐ
  • 定期検診を受ける

ことです。

根面う蝕は「年齢のせい」ではなく、「予防できる病気」です。毎日の小さな積み重ねが、10年後、20年後の歯の健康を大きく左右します。いつまでも自分の歯で食事や会話を楽しむために、今日からできる予防習慣を始めてみましょう。

 

 

まとめ

根面う蝕を正しく知り、大切な歯を守りましょう

~いつまでも自分の歯で食べるために~

はじめに

私たちは毎日当たり前のように食事をし、会話をし、笑顔で過ごしています。しかし、その当たり前の生活を支えているのが「歯」の存在です。

近年、日本では平均寿命が延び、多くの方が80歳、90歳を超えて生活する時代になりました。それに伴い、「いかに長く自分の歯を保つか」が大きな課題となっています。

その中で注目されているのが根面う蝕(こんめんうしょく)です。

根面う蝕は高齢者に特有のむし歯ともいわれ、歯を失う原因の一つとして重要視されています。しかし、正しい知識を持ち、適切な予防を続けることで発症や進行を大きく防ぐことができます。

ここでは、これまで解説してきた内容を振り返りながら、根面う蝕予防のポイントを分かりやすくまとめます。


根面う蝕とは歯の根にできるむし歯

一般的なむし歯は歯の頭の部分に発生します。

一方、根面う蝕は歯ぐきが下がることで露出した歯の根の部分にできるむし歯です。

歯の頭の部分はエナメル質という非常に硬い組織で守られています。

しかし歯の根の部分は、

  • セメント質
  • 象牙質

という比較的柔らかい組織でできています。

そのため、一度むし歯になると進行が速く、短期間で大きな病変になることがあります。

高齢者のむし歯が増えている背景には、この根面う蝕の存在があります。

 

なぜ高齢になると増えるのか

年齢を重ねると、

  • 歯ぐきが下がる
  • 唾液が減る
  • 歯磨きが難しくなる
  • 被せ物や入れ歯が増える

といった変化が起こります。

これらの変化によって、歯の根の部分が細菌や酸の影響を受けやすくなります。

また、薬の副作用による口の乾燥も大きな要因です。

唾液は口の中を洗浄し、歯を修復し、酸を中和する重要な役割を担っています。

その唾液が減ることで、根面う蝕は発生しやすくなります。

つまり根面う蝕は単なる加齢現象ではなく、加齢に伴うさまざまな変化によって起こる病気なのです。

 

根面う蝕は気付きにくい病気

根面う蝕の特徴の一つが、

「症状が出にくい」

ことです。

一般的なむし歯のように強い痛みが出るとは限りません。

初期には、

  • 少ししみる
  • 茶色く見える
  • 根元がざらつく

程度の場合もあります。

そのため患者さん自身が気付かないことが多く、歯科医院で初めて発見されるケースも少なくありません。

「痛くないから大丈夫」

という考えは根面う蝕では危険です。

痛みが出た時にはかなり進行していることもあります。

 

知覚過敏との違いを理解する

歯ぐきが下がると冷たいものがしみることがあります。

この症状は根面う蝕でも知覚過敏でも起こります。

しかし両者は全く異なる状態です。

知覚過敏は歯の神経が刺激を受けやすくなった状態であり、むし歯ではありません。

一方、根面う蝕は細菌によって歯が破壊されている病気です。

どちらも「しみる」という症状が出るため自己判断は難しく、歯科医院での診断が重要になります。

 

フッ素は高齢者にも重要

フッ素というと子どものむし歯予防を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし実際には、高齢者の根面う蝕予防にこそ大きな効果があります。

フッ素には、

  • 歯を酸に強くする
  • 初期むし歯を修復する
  • むし歯菌の働きを抑える
  • 知覚過敏を軽減する

といった働きがあります。

特に露出した根面はフッ素を取り込みやすいため、高い予防効果が期待できます。

毎日のフッ素配合歯磨剤の使用と、歯科医院での定期的なフッ素塗布は非常に有効な予防法です。

 

毎日の歯磨きが最も大切

根面う蝕予防の基本は、やはり歯磨きです。

重要なのは、

歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨くこと

です。

力を入れてゴシゴシ磨く必要はありません。

むしろ強いブラッシングは歯ぐきを傷つけ、歯ぐきが下がる原因になります。

優しく丁寧に磨くことが大切です。

また、

  • 歯間ブラシ
  • デンタルフロス

を併用することで清掃効果は大きく向上します。

歯ブラシだけでは届かない部分を補うことが、根面う蝕予防には欠かせません。

 

食生活も重要な予防要素

むし歯は糖と細菌と時間によって発生します。

そのため食生活の見直しも大切です。

特に注意したいのは、

ダラダラ食べ

です。

飴を長時間なめる

ジュースを少しずつ飲む

間食を繰り返す

このような習慣は口の中を長時間酸性にします。

結果として歯が溶け続ける状態になってしまいます。

むし歯予防では糖分の量だけでなく、摂取回数にも注意が必要です。

 

口の乾燥にも注意

高齢になると口が乾きやすくなります。

唾液が減ると、

  • むし歯
  • 歯周病
  • 口臭

が増えやすくなります。

口の乾燥を感じる場合は、

  • 水分補給
  • よく噛む
  • 唾液腺マッサージ

などを取り入れましょう。

必要に応じて歯科医院で相談することも大切です。

 

定期検診が歯を守る

どれだけ丁寧にセルフケアをしていても、自分だけでは管理できない部分があります。

そのため定期検診が必要です。

定期検診では、

  • 根面う蝕の早期発見
  • 歯周病の管理
  • 歯石除去
  • フッ素塗布
  • ブラッシング指導

を受けることができます。

根面う蝕は早期であれば削らずに管理できる場合もあります。

そのため定期的なチェックが極めて重要になります。

 

歯を守ることは健康を守ること

歯を失うと、

  • 食べられるものが減る
  • 栄養状態が悪化する
  • 会話がしにくくなる
  • 生活の質が低下する

など、全身にさまざまな影響が及びます。

反対に、自分の歯を多く残せる人は食事を楽しみやすく、健康寿命も長い傾向があります。

つまり歯を守ることは、単に口の中の問題ではなく、全身の健康を守ることにつながるのです。

 

おわりに

根面う蝕は高齢者に増加している歯の根のむし歯です。歯ぐきの退縮や唾液の減少などによって発症しやすくなり、一度進行すると治療が難しくなることもあります。

しかし、根面う蝕は予防できる病気です。

毎日の丁寧な歯磨き、フッ素の活用、バランスのよい食生活、口の乾燥対策、そして定期検診を継続することで、そのリスクを大きく減らすことができます。

「年を取ったから仕方がない」と諦める必要はありません。

今からでも予防を始めることで、10年後、20年後の歯の状態は大きく変わります。

いつまでも自分の歯で食事を楽しみ、笑顔で過ごすために、根面う蝕について正しく理解し、日々のケアを大切にしていきましょう。それが、生涯にわたってお口の健康を守る第一歩となります。

ほんま歯科クリニックは、患者様お一人お一人に合わせた治療を行っております。ご相談だけでも構いません!是非、一度ご来院下さい!