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  • 😫歯周病で抜歯と言われた方!取り敢えずほんま歯科クリニックに受診してください!再生療法で抜歯しなくても済むかもしれませんよ!!!

😫歯周病で抜歯と言われた方!取り敢えずほんま歯科クリニックに受診してください!再生療法で抜歯しなくても済むかもしれませんよ!!!

😫歯周病で抜歯と言われた方!取り敢えずほんま歯科クリニックに受診してください!再生療法で抜歯しなくても済むかもしれませんよ!!!

重度・中等度歯周病でも本当に抜歯するしかない?

日本歯周病学会認定医が解説する「歯を残す治療」と再生療法

ほんま歯科クリニック

 

 

「抜歯しかありません」と言われて、不安になっていませんか?

「この歯はもう抜くしかありませんね」と言われ、大きなショックを受けて当院へご相談に来られる患者さんは少なくありません。

もちろん、すべての歯を残せるわけではありません。しかし、一度「抜歯」と診断された歯でも、詳しく検査を行うことで保存できる可能性が見つかるケースがあります。

当院では、「できるだけ歯を残す治療」を大切にしています。なぜなら、ご自身の歯に勝るものはないと考えているからです。天然の歯は、噛む力や感覚、周囲の歯との調和など、多くの優れた働きを持っています。そのため、安易に抜歯を選択するのではなく、まずは残せる可能性を慎重に検討します。

例えば、重度の虫歯や根の先に炎症がある場合でも、精密な根管治療や歯周組織の治療によって改善が期待できることがあります。また、歯が大きく欠けている場合でも、状態によっては土台を整え、被せ物で機能を回復できることもあります。

一方で、歯を無理に残すことで周囲の歯や骨に悪影響を及ぼす場合には、抜歯が最善の選択となることもあります。当院では「残せるから残す」のではなく、「長く健康に使い続けられるか」という視点を大切にし、一人ひとりのお口の状態を総合的に判断しています。

「本当に抜歯しか方法はないのだろうか」「他の治療法も聞いてみたい」と感じたら、一人で悩まずにご相談ください。セカンドオピニオンとしての受診も歓迎しております。

大切な歯だからこそ、納得したうえで治療を選択していただきたい。それが当院の願いです。患者さんと十分に話し合い、それぞれのライフスタイルやご希望に寄り添いながら、将来を見据えた治療をご提案いたします。

 

 

第1章 歯周病とはどんな病気?

「歯周病」という名前は聞いたことがあっても、「歯ぐきが少し腫れる病気」と思っている方は少なくありません。しかし、歯周病は歯ぐきだけの病気ではなく、歯を支えている大切な組織全体に影響を及ぼす病気です。進行すると歯を支える骨が少しずつ溶け、最終的には健康な歯であっても抜けてしまうことがあります。

歯周病は細菌感染による慢性炎症です

お口の中には数百種類もの細菌が存在しています。その細菌が歯の表面に集まってできる「歯垢(プラーク)」の中で増殖すると、歯ぐきに炎症が起こります。

炎症とは、体が細菌から身を守ろうとする防御反応です。しかし、細菌が長期間残り続けると炎症も慢性的に続き、歯ぐきだけでなく、歯を支えている骨や歯根膜などにもダメージが広がってしまいます。

つまり、歯周病は「細菌による感染」と「体の炎症反応」が長く続くことで進行する病気なのです。

歯を支える骨が溶ける病気

歯は骨の中にしっかりと埋まっているからこそ、硬いものでも噛むことができます。

ところが歯周病が進行すると、炎症の影響で歯を支える顎の骨が少しずつ失われていきます。一度大きく失われた骨は自然に元へ戻ることが難しいため、早めの発見と治療がとても重要です。

骨が減ると歯ぐきが下がったり、歯が長く見えたり、歯がグラグラしたりするようになります。最終的には歯を支えきれなくなり、抜歯が必要になることもあります。

歯周病が進行する流れ

歯肉炎

歯ぐきだけに炎症が起きている初期の状態です。歯みがきの時に出血したり、赤く腫れたりしますが、この段階では骨はまだ溶けていません。適切な歯みがきやクリーニングで改善が期待できます。

軽度歯周病

炎症が歯を支える組織まで広がり始め、骨が少しずつ溶け始めます。自覚症状は少ないものの、歯周ポケットが深くなり、細菌がさらに入り込みやすくなります。

中等度歯周病

骨の破壊が進み、歯ぐきの腫れや出血に加えて、口臭や歯のぐらつきを感じる方も増えてきます。歯ぐきが下がり、「歯が長くなった」と感じることもあります。

重度歯周病

歯を支える骨が大きく失われ、歯の動揺が強くなります。食事がしづらくなったり、噛むと痛みを感じたりすることもあり、保存が難しくなるケースもあります。

痛みがなくても進行する理由

歯周病は「サイレントディジーズ(静かに進行する病気)」とも呼ばれています。その理由は、初期から中期にかけて痛みがほとんどないことが多いためです。

「痛くないから大丈夫」と思っている間にも、歯を支える骨は少しずつ失われていきます。そして歯がぐらつき始めた頃には、すでに重度まで進行していることも珍しくありません。

歯みがきの時の出血や口臭、歯ぐきの腫れなどは、体からの大切なサインです。痛みがないからと放置せず、定期的な歯科検診を受けることで、歯周病を早期に発見し、進行を防ぐことができます。

歯周病は早く見つけるほど治療の選択肢が広がり、大切な歯を長く守ることにつながります。毎日のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアを組み合わせながら、健康なお口を維持していきましょう。

 

 

第2章 中等度・重度歯周病とは?

歯周病は少しずつ進行する病気です。初期のうちは歯ぐきの腫れや出血だけで済むこともありますが、治療を受けずにいると歯を支える骨が徐々に失われ、中等度・重度歯周病へと進行していきます。

この段階になると、歯ぐきだけでなく歯を支える組織全体に影響が及ぶため、できるだけ早く適切な治療を始めることが大切です。

中等度歯周病の特徴

中等度歯周病では、歯と歯ぐきのすき間である「歯周ポケット」が4〜6mm程度まで深くなります。健康な歯ぐきでは1〜3mm程度ですが、炎症が進むことで細菌がさらに奥へ入り込みやすくなります。

また、歯を支える骨は約30〜50%程度失われることがあります。この時期になると、毎日の歯みがきだけでは細菌を取り除くことが難しくなり、歯科医院での専門的な治療が必要になります。

症状としては、次のような変化が見られることがあります。

  • 歯みがきのたびに出血する
  • 歯ぐきが赤く腫れる
  • 口臭が気になる
  • 歯ぐきが下がり、歯が長く見える
  • 食事のときに歯が少し動くような違和感がある

ただし、これらの症状があっても強い痛みを感じることは少なく、「そのうち治るだろう」と放置してしまう方も少なくありません。その間にも骨の吸収はゆっくりと進行してしまいます。

重度歯周病の特徴

重度歯周病になると、歯周ポケットは6mm以上まで深くなり、歯ブラシはもちろん、専門的な器具でも細菌の除去が難しくなる場合があります。

さらに、歯を支える骨は半分以上失われていることが多く、歯は十分な支えを失った状態になります。

この段階では次のような症状が現れることがあります。

  • 歯がぐらぐらして噛みにくい
  • 硬いものが食べられない
  • 歯ぐきから膿が出る
  • 強い口臭が続く
  • 噛むと違和感や痛みがある
  • 歯ぐきが大きく下がり、歯の根が見えている

ここまで進行すると、歯を残すために歯周外科治療や再生療法などを検討することもあります。一方で、歯を無理に残すことで周囲の歯に負担がかかる場合には、抜歯が適切な選択となるケースもあります。

レントゲンだけでは判断できない理由

「レントゲンを撮れば歯周病の状態はすべて分かる」と思われる方もいらっしゃいますが、実際にはレントゲンだけで歯周病の重症度を正確に判断することはできません。

レントゲンでは骨の減り具合を確認できますが、歯ぐきの炎症の程度や歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯の動揺、噛み合わせの状態までは十分に分かりません。

そのため、歯周病の診断ではレントゲン検査に加えて、専用の器具で歯周ポケットの深さを測定し、出血の有無や歯の揺れ、プラークの付着状況などを総合的に調べます。

また、同じように骨が減って見える歯でも、炎症が落ち着いて長期間安定している場合と、現在も急速に進行している場合では、治療方針は大きく異なります。

歯周病は「写真だけ」で判断できる病気ではなく、お口全体の状態を詳しく調べることが大切です。

中等度・重度歯周病であっても、適切な診断と治療によって進行を抑え、歯を長く使い続けられる可能性があります。「もう抜くしかないかもしれない」と決めつけず、まずは現在のお口の状態を正しく知ることが、歯を守るための第一歩です。

 

 

第3章 「抜歯しかありません」と言われる理由

歯科医院で「この歯は抜歯しかありません」と言われると、多くの方が驚きや不安を感じます。「本当に残せないの?」「他に方法はないの?」と思うのは、ごく自然なことです。

しかし、歯科医師が抜歯を勧めるのには、歯だけでなく、お口全体の健康を守るための理由があります。抜歯は決して「治療をあきらめること」ではなく、将来を見据えた大切な選択になる場合もあります。

歯科医院が抜歯を勧めるケース

骨がほとんど残っていない

歯は歯ぐきだけで支えられているのではなく、顎の骨にしっかりと支えられています。

重度の歯周病が進行すると、この骨が大きく失われます。骨がほとんど残っていない状態では、治療によって炎症を改善できたとしても、歯を十分に支えることができません。

そのまま無理に残すと、食事中に噛めなかったり、周囲の健康な歯へ負担をかけたりすることがあります。

歯が大きく揺れている

歯周病が進行すると、歯を支える組織が失われ、歯がぐらぐらと動くようになります。

少し揺れる程度であれば治療によって安定する可能性がありますが、大きく動いている場合は、噛むたびに歯周組織へ負担がかかり、さらに状態が悪化することがあります。

歯がほとんど支えられていない場合には、長期間機能を維持することが難しいため、抜歯が選択されることがあります。

歯根が割れている(歯根破折)

歯の根が縦に割れてしまう「歯根破折」は、抜歯の原因として少なくありません。

割れた部分から細菌が入り込み、炎症や感染を繰り返します。歯ぐきが腫れたり膿が出たりすることも多く、破折の位置や大きさによっては修復が困難です。

特に根の深い部分まで割れている場合は、歯を残すことが難しいケースがあります。

保存しても感染を繰り返す

根管治療や歯周病治療を行っても、何度も腫れや痛みを繰り返す歯があります。

これは歯の内部や根の周囲に細菌が残っていたり、歯の構造そのものが大きく損傷していたりすることが原因です。

何度も治療を繰り返しても改善が見込めない場合には、感染源を取り除くために抜歯が最も適した治療となることがあります。

抜歯の判断基準とは

抜歯が必要かどうかは、レントゲンだけで決まるわけではありません。

歯周ポケットの深さ、骨の残り具合、歯の揺れ、歯根の状態、噛み合わせ、炎症の程度、患者さんの年齢や全身の健康状態、そして治療後に長く機能できるかどうかなど、多くの要素を総合的に評価して判断します。

また、「残せるか」だけではなく、「残した歯が今後何年使える可能性があるか」という長期的な視点も重要です。無理に歯を残した結果、隣の歯まで悪くなってしまっては、お口全体にとって良い結果とはいえません。

抜歯=悪い治療ではありません

「できるだけ歯を残したい」という考え方はとても大切です。しかし、どのような状態でも無理に残すことが最善とは限りません。

抜歯が必要な歯を無理に保存すると、炎症が慢性化したり、痛みや腫れを繰り返したり、周囲の歯や骨にまで悪影響を及ぼすことがあります。その結果、将来的に失う歯が増えてしまう可能性もあります。

一方で、適切なタイミングで抜歯を行い、その後にインプラントやブリッジ、入れ歯など適切な治療を選択することで、噛む機能を回復し、お口全体の健康を維持できるケースも少なくありません。

当院では、「抜くこと」を目的とするのではなく、「できるだけ歯を残す努力」と「本当に抜歯が必要なタイミング」を慎重に見極めています。患者さん一人ひとりの状態を丁寧に診査・診断し、十分にご説明したうえで、納得して治療を選んでいただくことを大切にしています。

 

 

第4章 本当に抜歯しなくても大丈夫?

「抜歯しかありません」と説明を受けると、「もう方法はないのだろう」と思ってしまう方は少なくありません。しかし実際には、すべてのケースで抜歯が唯一の選択肢というわけではありません。

歯周病や虫歯が進行している歯でも、詳しく検査を行い、適切な治療を組み合わせることで残せる可能性があるケースもあります。もちろん、無理に歯を残すことが良いとは限りませんが、「本当に保存できないのか」を慎重に見極めることが大切です。

実は残せる歯も多い

歯科医院には、「他院で抜歯と言われた歯を診てほしい」というご相談が少なくありません。

その中には、確かに抜歯が適切と判断されるケースもありますが、一方で保存できる可能性がある歯も存在します。

例えば、歯周病によって骨が減っていても、炎症をしっかりコントロールすることで歯の状態が安定する場合があります。また、根の先に炎症がある歯でも、精密な根管治療によって改善が期待できることがあります。

重要なのは、「レントゲンで骨が減っているから抜歯」「歯が少し揺れているから抜歯」と単純に判断するのではなく、その歯にどれくらいの回復の可能性があるかを総合的に評価することです。

昔は抜歯だった歯が残せる時代へ

歯科医療は、この数十年で大きく進歩しました。

診断機器の性能向上に加え、拡大視野で行う精密治療、歯周病治療、歯周組織再生療法、根管治療の技術などが発展したことで、以前なら抜歯と判断されていた歯を保存できる可能性が広がっています。

また、歯科用CTなどによって歯や骨の状態を立体的に確認できるようになり、より正確な診断が可能になりました。

もちろん、最新の治療を行えば必ず歯を残せるというわけではありません。しかし、「昔なら抜歯だったから、今も抜歯」という時代ではなくなってきていることは確かです。

歯を残せるかどうかは医院によって変わる

歯科医院によって、得意とする治療や設備、診療方針は異なります。

例えば、歯周病治療や精密根管治療、歯周外科治療などに力を入れている医院では、保存が難しいと考えられていた歯にも積極的に治療を行うことがあります。

一方で、患者さんの全身状態や通院状況、歯の予後を考慮した結果、早期に抜歯を勧めることが適切な場合もあります。

つまり、「抜歯」と言われたことが間違いというわけでも、「必ず残せる」というわけでもありません。診断や治療方針には、医学的な判断と医院の専門性の両方が関わっています。

セカンドオピニオンが大切な理由

もし「本当に抜歯しか方法はないのだろうか」と疑問や不安を感じたら、セカンドオピニオンを受けることも一つの選択肢です。

セカンドオピニオンとは、現在の診断を否定するためではなく、別の歯科医師の意見を聞き、治療方法についてより深く理解するための仕組みです。

別の視点から診査・診断を受けることで、保存治療という選択肢が見つかることもあれば、抜歯が最善であることを改めて納得できることもあります。

大切なのは、一つの診断だけで慌てて決断するのではなく、ご自身が十分に理解し、納得したうえで治療を選択することです。

当院では、「できるだけ歯を残す」という考え方を大切にしながらも、無理な保存はおすすめしていません。一人ひとりのお口の状態を丁寧に診査し、歯を長く健康に使い続けられるかという視点で治療方針をご提案しています。

「抜歯しかない」と言われて不安な方も、まずは現在の状態を正しく知ることから始めてみませんか。大切な歯だからこそ、十分な情報をもとに、ご自身が納得できる治療を選ぶことが何より重要です。

 

 

第5章 歯を残すために行う歯周病治療

歯周病の治療は、「歯石を取れば終わり」というものではありません。歯周病は、お口の中の細菌だけでなく、噛み合わせや毎日のセルフケア、生活習慣など、さまざまな要因が関わって進行する病気です。

そのため、当院では「歯をできるだけ長く残すこと」を目標に、一人ひとりのお口の状態を詳しく調べ、原因に合わせた治療を行っています。

精密検査で原因を正確に把握する

歯周病を適切に治療するためには、現在の状態を正しく知ることが欠かせません。

歯ぐきの腫れが強く見えても骨への影響は少ない場合がある一方、見た目には問題がなくても歯周病が深く進行していることもあります。そのため、当院では複数の検査を組み合わせて、お口全体を総合的に診断しています。

歯周ポケット検査

専用の細い器具を使って、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)の深さを測定します。

ポケットが深いほど細菌が入り込みやすく、歯周病が進行している可能性があります。また、検査時の出血の有無も、炎症の程度を知る重要な指標になります。

CT撮影

必要に応じて歯科用CTを撮影し、顎の骨の状態を立体的に確認します。

通常のレントゲンでは分かりにくい骨の欠損や歯根の形、病変の広がりなどを詳しく把握できるため、より精度の高い診断につながります。

レントゲン検査

レントゲンでは、歯を支える骨がどの程度失われているかを確認します。

過去の画像と比較することで、歯周病が進行しているのか、それとも安定しているのかを判断する材料にもなります。

咬み合わせ診査

歯周病では、噛み合わせの力も重要な要素です。

一部の歯だけに強い力が集中すると、炎症によって弱くなった歯周組織にさらに負担がかかり、歯の揺れが大きくなることがあります。

噛み合わせを詳しく確認し、必要に応じて調整を行うことで、歯への負担を軽減できる場合があります。

歯石除去(SRP)

歯周病治療の基本となるのが、歯石や細菌の塊であるプラークを取り除くことです。

歯石は一度付着すると歯ブラシでは落とせません。そのため、専用の器具を使って歯の表面だけでなく、歯周ポケットの中に付着した歯石まで丁寧に除去します。

この治療は**SRP(スケーリング・ルートプレーニング)**と呼ばれ、歯周病の進行を抑えるための重要な処置です。

歯石が取り除かれることで歯ぐきの炎症が改善し、歯周ポケットが浅くなることも期待できます。

噛み合わせの調整

歯周病で支えが弱くなった歯に過度な力が加わると、治療を行っても改善しにくいことがあります。

そのため、必要に応じて噛み合わせを調整し、特定の歯だけに負担が集中しないようにします。

細菌による炎症を抑えることと、噛む力を適切に分散させることの両方が、歯を長持ちさせるためには大切です。

ブラッシング指導

毎日の歯みがきは、歯周病治療の成功に欠かせません。

どれほど丁寧な治療を受けても、ご家庭でプラークが蓄積すると、歯周病は再発しやすくなります。

当院では、一人ひとりのお口の状態に合わせて、歯ブラシの当て方や磨き残しが多い部位、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方などを分かりやすくお伝えしています。

「磨いている」と「磨けている」は違います。正しいセルフケアを身につけることが、歯を守る大きな力になります。

生活習慣の改善

歯周病は、お口の中だけの問題ではありません。

喫煙、睡眠不足、偏った食生活、強いストレス、糖尿病などは、歯周病の進行や治療効果に影響を与えることが知られています。

そのため、必要に応じて生活習慣についても一緒に見直し、無理なく続けられる方法をご提案しています。

歯周病治療で最も大切なのは、「一度治療して終わり」ではなく、良い状態を維持することです。当院では、精密な検査と適切な治療、そして患者さんご自身によるセルフケアを組み合わせることで、大切な歯をできるだけ長く守るお手伝いをしています。毎日の積み重ねが、10年後、20年後のお口の健康につながります。

 

 

第6章 歯周組織再生療法とは?

歯周病が進行すると、歯を支えている骨は少しずつ失われていきます。「一度溶けた骨はもう元には戻らない」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

確かに、失われた歯周組織が自然に元の状態まで回復することは簡単ではありません。しかし近年では、一定の条件が整えば、失われた歯周組織の再生を目指す「歯周組織再生療法」という治療法が行われるようになっています。

この治療は、すべての患者さんに適応できるわけではありませんが、大切な歯を残すための選択肢の一つとして期待されています。

失った骨は戻らない?

歯周病では、細菌による炎症が続くことで歯を支える顎の骨が少しずつ溶けていきます。

歯周病の基本治療によって炎症を取り除くことはできますが、自然に失われた骨が元どおりに再生することは多くありません。そのため、「骨が減ったから歯を支えられない」と判断され、抜歯が必要になるケースもあります。

しかし、骨の減り方や歯の状態によっては、再生療法によって歯を支える組織の回復が期待できる場合があります。

実は条件が整えば再生が期待できる

歯周組織再生療法は、すべての歯に行える治療ではありません。

例えば、歯周病の原因となる細菌がしっかりコントロールされていること、毎日のセルフケアが良好であること、歯を支える骨の形が再生に適していることなど、いくつかの条件を満たしている必要があります。

また、喫煙やコントロール不良の糖尿病などは治療効果に影響を与えることがあるため、全身の健康状態も考慮しながら適応を判断します。

そのため、まずは歯周病の基本治療を行い、お口の環境を整えたうえで再生療法を検討することが一般的です。

歯周組織再生療法とは

歯周組織再生療法とは、歯周病によって失われた歯を支える組織の再生を促す治療法です。

歯ぐきを開いて歯根や骨の周囲をきれいに清掃し、再生を助ける薬剤や材料を使用することで、本来あるべき組織が回復しやすい環境を整えます。

この治療の目的は、単に歯ぐきの見た目を改善することではありません。歯を支える土台をできるだけ回復させ、歯を長く機能させることを目指します。

もちろん、治療を行えば必ず元どおりになるわけではありません。歯周病の進行度や骨の状態によって期待できる効果は異なりますが、適切な症例では歯の予後を改善できる可能性があります。

再生療法の目的

歯周組織再生療法では、歯を支える次の3つの組織の再生を目指します。

骨(歯槽骨)

歯を支える顎の骨です。

歯周病で失われた骨の一部が回復することで、歯を支える力が改善し、歯の安定につながることが期待されます。

歯根膜

歯と骨の間に存在する薄い組織で、歯に加わる力を吸収するクッションのような役割を担っています。

歯根膜が再生することで、歯は骨と自然な状態で結びつき、噛む力を適切に受け止められるようになります。

セメント質

歯の根の表面を覆っている硬い組織です。

歯根膜がしっかり付着するための重要な土台となっており、歯を支える組織が正常に機能するために欠かせません。

大切なのは「再生した組織を守ること」

歯周組織再生療法は、歯を残す可能性を広げる治療法ですが、治療だけで終わりではありません。

再生した組織を長く維持するためには、毎日の丁寧な歯みがき、定期的なメインテナンス、そして歯周病を再発させない生活習慣が欠かせません。

当院では、精密な検査によって再生療法の適応を慎重に判断し、患者さん一人ひとりに合った治療をご提案しています。「抜歯しかない」と思われていた歯でも、状態によっては残せる可能性があります。大切なのは、現在の歯の状態を正確に診断し、最適な治療方法を選択することです。

 

 

第7章 歯周組織再生療法の種類

歯周組織再生療法には、いくつかの治療方法があります。患者さんのお口の状態や骨の失われ方、歯周病の進行度によって適した方法は異なります。

大切なのは、「どの治療法が優れているか」ではなく、「その歯に最も適した治療法を選択すること」です。当院では精密な検査を行い、それぞれの症例に合わせて最適な治療をご提案しています。

リグロス®とは

リグロス®は、日本で開発され、厚生労働省に承認された歯周組織再生医療用の薬剤です。

有効成分には、細胞の増殖を促す「成長因子(bFGF:塩基性線維芽細胞増殖因子)」が含まれており、歯周病で失われた歯周組織の再生を促す働きがあります。

歯周病によって骨が失われた部分をきれいに清掃した後、リグロス®を塗布することで、骨や歯根膜などの組織が再生しやすい環境を整えます。

すべての症例に適応できるわけではありませんが、適切な条件を満たした患者さんでは、歯を支える組織の回復が期待できる治療法です。

日本で承認された再生医療

リグロス®は、日本国内で歯周組織再生を目的として承認された再生医療用医薬品です。

従来の歯周病治療は、炎症を取り除き病気の進行を止めることが主な目的でした。一方、リグロス®は、失われた歯周組織の再生を目指すという点が大きな特徴です。

もちろん、薬剤だけで骨が再生するわけではありません。歯石や細菌を十分に除去し、歯ぐきの炎症がコントロールされていることが、良い治療結果につながる重要な条件になります。

成長因子による骨再生

私たちの体には、傷が治る際に細胞へ「修復を始めてください」と指令を出す物質があります。これが成長因子です。

リグロス®に含まれる成長因子は、この体本来の治癒能力を利用し、骨や歯根膜をつくる細胞の働きを活性化させます。

その結果、歯周病で失われた骨や歯周組織が再生しやすい環境が整い、歯を支える力の回復が期待されます。

エムドゲイン®

エムドゲイン®は、世界中で長年使用されている歯周組織再生材料の一つです。

歯が成長する過程で重要な役割を果たすタンパク質を利用しており、歯根の表面に塗布することで、歯周組織の再生を促します。

リグロス®とは作用の仕組みが異なりますが、どちらも歯を支える組織の再生を目的とした治療法です。

患者さんの歯の状態や骨の欠損の形によって、どちらが適しているかは異なるため、診査・診断に基づいて選択します。

GTR法

GTR法(組織再生誘導法)は、特殊な人工膜(メンブレン)を使用して歯周組織の再生を促す治療法です。

歯ぐきの細胞が先に入り込むことを防ぎ、その下で骨や歯根膜が再生するためのスペースを確保します。

現在でも症例によっては有効な治療法ですが、骨の形や欠損の状態によって適応が決まります。

骨補填材との併用

骨の欠損が大きい場合には、骨補填材(こつほてんざい)を併用することがあります。

骨補填材は、新しい骨ができるための足場となる材料で、再生療法と組み合わせることで、より良い治療結果が期待できる場合があります。

また、リグロス®やエムドゲイン®と骨補填材を組み合わせて使用することで、骨の再生をより効果的に促せる症例もあります。

ただし、すべての患者さんに併用するわけではなく、骨の減り方や欠損の形、全身の健康状態などを考慮して治療方法を選択します。

大切なのは「適切な診断」と「継続的な管理」

歯周組織再生療法は、失われた歯を支える組織の回復を目指す先進的な治療ですが、万能な治療法ではありません。

治療を成功させるためには、適切な症例を見極める診断力、丁寧な治療技術、そして患者さん自身による毎日のセルフケアと定期的なメインテナンスが欠かせません。

当院では、できるだけご自身の歯を長く使っていただくことを目標に、一人ひとりのお口の状態を詳しく診査し、再生療法を含めた最適な治療をご提案しています。「抜歯しかない」と言われた歯でも、状態によっては歯を残せる可能性があります。まずは現在のお口の状態を正確に把握し、一緒に最適な治療方法を考えていきましょう。

 

 

第8章 歯周組織再生療法が適応になる人

歯周組織再生療法は、歯周病で失われた骨や歯を支える組織の再生を目指す治療法です。しかし、「歯周病なら誰でも受けられる治療」というわけではありません。

治療の効果を十分に得るためには、お口の状態や全身の健康状態など、いくつかの条件を満たしていることが大切です。当院では、精密な検査を行い、再生療法が本当に適しているかを慎重に判断しています。

垂直性骨欠損とは?

再生療法が効果を発揮しやすい代表的なケースが、「垂直性骨欠損(すいちょくせいこつけっそん)」です。

通常、歯周病では骨が全体的に低くなることがありますが、垂直性骨欠損では、歯の周囲だけが深くえぐれるように骨が失われています。

このような骨の形では、骨が再生するためのスペースを確保しやすいため、再生療法の効果が期待できる場合があります。

一方で、骨が全体的に平らに失われている場合は、再生するための環境をつくることが難しく、十分な効果が得られないこともあります。

そのため、レントゲンや歯科用CTなどを用いて、骨の減り方を詳しく確認することが重要です。

年齢よりも重要なのは「条件」

「年齢が高いから再生療法は受けられませんか?」というご質問をいただくことがあります。

実際には、年齢だけで治療の適応が決まることはほとんどありません。

例えば、70代の方でも毎日のセルフケアが行き届き、歯周病がしっかりコントロールされていれば、再生療法の対象となることがあります。

反対に、若い方でも歯周病が進行したまま放置されていたり、治療後のセルフケアが難しかったりする場合は、期待した治療効果が得られないことがあります。

大切なのは年齢ではなく、「治療を成功させるための条件が整っているか」ということです。

再生療法が適応にならないケース

歯周組織再生療法は優れた治療法ですが、すべての症例に行えるわけではありません。次のような場合は、慎重な判断が必要になります。

喫煙

喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、傷の治りを遅らせることが知られています。

また、再生に必要な細胞の働きにも悪影響を及ぼすため、再生療法の成功率を下げる要因となります。

禁煙に取り組むことは、歯周病の改善だけでなく、再生療法の効果を高めるためにも重要です。

清掃状態が不良な場合

毎日の歯みがきが十分にできていない状態では、治療後も細菌が増えやすく、再び炎症が起こる可能性があります。

そのため、まずはブラッシング指導や歯石除去などの基本治療を行い、お口の中を清潔な状態に整えることが優先されます。

全身疾患

糖尿病のコントロールが不十分な場合や、免疫機能に影響する病気、服用している薬の内容によっては、傷の治りが遅くなったり感染のリスクが高くなったりすることがあります。

もちろん、全身疾患があるからといって必ず治療ができないわけではありません。必要に応じて主治医と連携しながら、安全に治療を進められるかを判断します。

歯根破折

歯の根が縦に割れている「歯根破折」の場合は、再生療法の適応にはなりません。

割れた部分から細菌が侵入し続けるため、骨だけを再生させても感染を防ぐことができないからです。

このような場合には、残念ながら抜歯が最も適切な治療となることがあります。

適切な診断が治療成功への第一歩

歯周組織再生療法は、歯を残せる可能性を広げる治療法ですが、成功のためには「どの歯に行うか」を見極めることが何より重要です。

当院では、歯周ポケット検査やレントゲン、歯科用CT、噛み合わせの診査などを総合的に行い、再生療法が適しているかを丁寧に判断しています。

「重度の歯周病だから再生療法ができる」「年齢が高いから治療は難しい」と一律に決まるものではありません。一人ひとりのお口の状態は異なるため、精密な診断によって最適な治療方法を選択することが大切です。

歯をできるだけ長く守るためには、治療技術だけでなく、患者さんと歯科医院が協力してお口の健康を維持していくことが欠かせません。当院では、そのためのパートナーとして、一人ひとりに寄り添った歯周病治療をご提供しています。

 

 

第9章 歯を残すために重要なこと

歯周病の治療を終えたとき、「これで一安心」と感じる方も多いかもしれません。しかし実は、歯周病は治療が終わった時点がゴールではなく、その後の管理こそが本当のスタートになります。

せっかく治療によって炎症が落ち着いても、日常のケアや定期的なメインテナンスが不十分だと、再び歯周病が進行してしまう可能性があります。歯を長く守るためには、治療後の取り組みがとても重要です。

患者さん自身のセルフケア

歯周病の原因となるのは、歯の表面に付着する細菌のかたまり(プラーク)です。このプラークは毎日の歯みがきで取り除くことが基本となります。

ただし、「毎日磨いている」ことと「きちんと磨けている」ことは同じではありません。歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間など、磨き残しが出やすい場所を意識することが大切です。

特に歯周病治療後は、歯ぐきの形が変わっているため、以前と同じ磨き方では汚れが残ることもあります。そのため、自分に合ったブラッシング方法を身につけることが重要になります。

定期メインテナンスの重要性

歯周病は「再発しやすい病気」と言われています。お口の中には常に細菌が存在しているため、セルフケアだけでは取りきれない汚れが少しずつ蓄積してしまうことがあります。

そのため、歯科医院での定期メインテナンスが欠かせません。専門的なクリーニングで歯石やバイオフィルムを取り除くことで、歯周病の再発を防ぎやすくなります。

また、定期的にお口の状態をチェックすることで、再発の兆候を早期に発見できるというメリットもあります。問題が小さいうちに対応できれば、再び大きな治療が必要になるリスクを減らすことができます。

歯科衛生士との二人三脚

歯周病の管理において重要な役割を担うのが歯科衛生士です。

歯科衛生士は、歯石除去やクリーニングだけでなく、患者さん一人ひとりに合わせたブラッシング指導や生活習慣のアドバイスを行います。

お口の状態は人それぞれ異なるため、「誰にでも同じ方法」が正しいとは限りません。歯並びや歯ぐきの状態、治療後の変化に合わせて、最適なケア方法を一緒に考えていくことが大切です。

歯科医院でのサポートと、ご自宅でのケア。この両方がそろって初めて、歯周病の安定したコントロールが可能になります。

歯周病は治療後が本当のスタート

歯周病治療は、炎症を取り除くだけでは終わりません。その後の状態をいかに安定して維持できるかが、歯を残せるかどうかを大きく左右します。

治療で一度きれいになったお口も、ケアを怠ると再び細菌が増え、歯ぐきの腫れや出血が起こる可能性があります。逆に、日々のセルフケアと定期メインテナンスを継続することで、良い状態を長く保つことができます。

歯周病は「治す病気」であると同時に、「管理していく病気」でもあります。

当院では、治療後も患者さんと歯科衛生士が二人三脚でお口の健康を守っていく体制を大切にしています。ご自身の努力と専門的なサポートを組み合わせることで、大切な歯をできるだけ長く維持できるよう取り組んでいます。歯周病は治療して終わりではなく、そこからが新しいスタートです。

 

 

第10章 抜歯した方が良いケースもあります

「できるだけ歯を残したい」という思いは、とても大切です。当院でもその気持ちを尊重し、可能な限り歯を残す治療を検討します。しかし一方で、すべての歯を無理に残すことが必ずしも正解とは限りません。

歯の状態によっては、あえて抜歯を選択した方が、お口全体の健康を守れる場合もあります。

無理に残すことが正解ではない理由

歯周病や虫歯が重度に進行した歯を無理に残そうとすると、炎症が何度も再発したり、噛むたびに痛みや違和感が続いたりすることがあります。

また、問題のある歯を長期間放置することで、周囲の健康な歯にまで負担がかかり、結果としてさらに多くの歯を失ってしまう可能性もあります。

「1本の歯を残すこと」にこだわりすぎることで、「全体の歯を守る」という視点が失われてしまうことは避けなければなりません。

周囲の歯を守るための抜歯

抜歯は「歯を失う治療」と思われがちですが、実は周囲の歯を守るための治療でもあります。

例えば、重度の感染を起こしている歯をそのままにしておくと、細菌が隣の歯や骨に広がることがあります。その結果、健康だった歯までダメージを受けてしまう可能性があります。

このような場合には、原因となっている歯を抜歯することで、感染の広がりを防ぎ、お口全体の状態を安定させることができます。

抜歯は「終わり」ではなく、「これ以上悪くしないための一歩」として考えることが大切です。

抜歯後の治療選択肢

歯を抜いた後は、そのままにせず、失った機能を補う治療を行うことが一般的です。主な選択肢として、インプラント・ブリッジ・入れ歯があります。

インプラント

インプラントは、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療です。

周囲の歯を削る必要がなく、自然な噛み心地に近いのが特徴です。ただし、外科処置が必要であり、骨の状態や全身の健康状態によって適応が異なります。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして人工の歯を固定する方法です。

比較的短期間で治療が完了する一方で、健康な歯を削る必要があるため、将来的な負担を考慮することが重要です。

入れ歯

入れ歯は、取り外し式の人工歯で、複数の歯を失った場合にも対応できます。

比較的身体への負担が少なく、多くの症例に適応できますが、慣れるまで違和感を感じることがあります。

大切なのは「お口全体のバランス」

歯科治療の目的は、1本の歯を残すことではなく、「お口全体でしっかり噛める状態を維持すること」です。

そのためには、無理に残す治療だけでなく、必要に応じて抜歯を選択し、その後の治療まで含めて総合的に考えることが重要です。

当院では、歯を残す可能性を最大限に検討しつつも、長期的に安定したお口の環境をつくることを重視しています。

「抜歯=悪い治療」ではありません。むしろ、将来のお口の健康を守るための前向きな判断となることもあります。患者さん一人ひとりの状態に合わせて、最も良い選択肢をご提案いたします。

 

 

第11章 当院が大切にしている「できるだけ歯を残す治療」

歯周病が進行したり、「抜歯しかありません」と言われたりすると、多くの方が強い不安を感じます。当院では、そうした状況でもできる限り歯を残す可能性を検討し、患者さんにとって最も納得できる治療方針を一緒に考えることを大切にしています。

そのために、診断から治療まで一つひとつの工程を丁寧に行い、歯を残すための環境を整えています。

日本歯周病学会認定医による診断

歯周病の治療は、まず正確な診断が重要です。

当院では、日本歯周病学会認定医が、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さ、歯の揺れ、噛み合わせなどを総合的に評価し、歯を残せる可能性を慎重に判断します。

同じように見える歯周病でも、進行のスピードや治療の反応は人によって異なるため、専門的な視点での診断が欠かせません。

CTによる精密診査

必要に応じて歯科用CTを用い、顎の骨の状態を立体的に確認します。

通常のレントゲンでは分かりにくい骨の厚みや欠損の形、歯根の状態などを詳しく把握できるため、より精度の高い治療計画の立案につながります。

特に、歯周組織再生療法を検討する際には、骨の形態を正確に把握することが重要です。

マイクロスコープを用いた精密治療

当院では、必要に応じてマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用し、細部まで拡大して治療を行います。

肉眼では見えない歯の細かな形状や汚れ、感染源を確認しながら処置することで、より精密で丁寧な治療が可能になります。

特に根管治療や歯周外科治療では、このような拡大視野での治療が歯を残す可能性を高める一助となります。

歯周組織再生療法への対応

進行した歯周病に対しては、歯周組織再生療法を行うことで、失われた骨や歯周組織の回復を目指すことがあります。

リグロス®やエムドゲイン®、骨補填材などを症例に応じて使用し、歯を支える土台の再生を図ります。

すべての歯に適応できるわけではありませんが、適切な条件がそろえば、歯の寿命を延ばす可能性が期待できる治療です。

患者さんと相談しながら治療方針を決定

歯科治療は、医療者が一方的に決めるものではありません。

当院では、検査結果や治療の選択肢を分かりやすくご説明し、患者さんと十分に相談したうえで治療方針を決定しています。

「どの治療が最も長く歯を守れるのか」「生活にどのような影響があるのか」などを一緒に考えながら、納得して治療を選んでいただくことを大切にしています。

大切なのは“歯を残すための総合力”

歯を残すためには、正確な診断、精密な治療技術、再生療法への対応、そして患者さんの協力がすべて必要です。

どれか一つだけが優れていても、歯を長く守ることはできません。

当院では、これらすべてを組み合わせることで、「できるだけ歯を残す治療」を実現できるよう努めています。

「抜歯しかない」と思われた歯でも、状態によっては残せる可能性があります。まずは現在のお口の状態を正しく知ることから、一緒に始めていきましょう。

 

 

よくある質問(Q&A)

歯周病や抜歯、再生療法については、患者さんから多くのご質問をいただきます。ここでは、特によくある疑問について分かりやすくお答えします。

 

Q. 重度歯周病でも歯は残せますか?

A. 状態によりますが、残せる可能性はあります。

重度歯周病でも、歯を支える骨の残り方や歯の揺れ具合、炎症のコントロール状況によっては、治療によって保存できるケースがあります。ただし、すべての歯が残せるわけではなく、長期的に機能できるかどうかが重要な判断基準になります。

 

Q. 歯がグラグラしていますが治りますか?

A. 原因によって改善の可能性があります。

歯の揺れは、歯周病による炎症や噛み合わせの負担が原因の場合、治療によって改善することがあります。ただし、骨の吸収が大きく進んでいる場合は完全に安定させることが難しいこともあります。

 

Q. 再生療法は痛いですか?

A. 手術中は麻酔を使用するため痛みはほとんどありません。

歯周組織再生療法は外科的な処置を伴いますが、局所麻酔を行うため治療中の痛みは抑えられます。術後は腫れや違和感が出ることがありますが、多くは数日から1週間程度で落ち着きます。

 

Q. 保険診療でできますか?

A. 一部は保険適用、内容によっては自費になります。

基本的な歯周病治療(歯石除去やSRPなど)は保険診療で行うことができます。一方で、歯周組織再生療法は使用する材料や方法によって保険適用の有無が異なる場合があります。

 

Q. リグロスは誰でも使えますか?

A. 適応条件を満たした場合に使用できます。

リグロス®は日本で承認された再生医療用薬剤ですが、すべての歯に使えるわけではありません。骨の欠損の形や炎症の状態、セルフケアの状況などを確認し、適応がある場合にのみ使用されます。

 

Q. 抜歯を勧められましたが相談できますか?

A. もちろん可能です。

「抜歯しかない」と言われた場合でも、状態を詳しく確認することで他の選択肢が見つかることがあります。逆に、無理に残すことでリスクが高い場合もあるため、総合的な診断が重要です。

 

Q. セカンドオピニオンだけでも可能ですか?

A. はい、可能です。

セカンドオピニオンは、治療を決める前に別の歯科医師の意見を聞き、理解を深めるための大切な機会です。治療を強制するものではありませんので、不安や疑問がある場合はお気軽にご相談ください。

 

歯周病治療は、症状だけでなく「将来その歯をどれだけ長く使えるか」を考えることが重要です。疑問や不安がある場合は、一人で悩まず、まずはご相談いただくことをおすすめします。

 

 

まとめ

「抜歯しかない」と言われると、多くの方が「もう自分の歯は残せないのではないか」と強い不安を感じます。しかし、その言葉だけで、すぐに諦めてしまう必要はありません。

中等度や重度の歯周病であっても、状態によっては歯を残せる可能性があります。歯周病は進行度だけでなく、骨の残り方や炎症のコントロール、噛み合わせの状態など、さまざまな要素が関係しているため、一つの基準だけで判断することはできません。

そのため、最も重要なのは「正確な診査・診断」です。歯周ポケット検査やレントゲン、歯科用CT、噛み合わせの確認などを総合的に行い、現在の状態を正しく把握することが、治療の第一歩となります。

また、条件が整っている場合には、歯周組織再生療法を行うことで、失われた骨や歯周組織の回復を目指すことも可能です。すべての症例に適応できるわけではありませんが、歯を残す選択肢を広げる治療の一つとして重要な役割を担っています。

ただし、すべての歯が必ず残せるわけではありません。無理に歯を残そうとすることで、かえって周囲の歯や骨に悪影響を及ぼしてしまう場合もあります。そのため、「残せる歯」と「残すべきでない歯」を適切に見極めることが非常に大切です。

当院では、日本歯周病学会認定医が中心となり、一人ひとりのお口の状態を丁寧に診査したうえで、できるだけ歯を残すことを目指した治療をご提案しています。患者さんの不安やご希望に寄り添いながら、長期的にお口の健康を守るための最適な方法を一緒に考えていきます。

「抜歯しかない」と言われても、それが唯一の答えとは限りません。まずは現在の状態を正しく知り、納得できる治療を選ぶことが大切です。大切な歯を守るための可能性は、まだ残されているかもしれません。

 

ほんま歯科クリニックは、患者様お一人お一人に合わせた治療を行っております。ご相談だけでも構いませんので、是非ご来院下さい!