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🥶食いしばりは歯や顎に大きく影響します! 無意識の食いしばりとナイトガード・マウスピース療法

1.はじめに|「食いしばり」を自覚していますか?
「食いしばりをしているつもりはない」という方でも、実は無意識のうちに歯を強く噛みしめていることがあります。食いしばりは、歯ぎしりのように音が出るとは限らないため、自分では気づきにくいのが特徴です。
また、食いしばりは睡眠中だけでなく、仕事や家事、スマートフォンを見ているときなど、日中にも起こることがあります。特に集中しているときや緊張しているときに、無意識に上下の歯を強く接触させていることがあります。
食いしばりが長く続くと、歯がすり減ったり、欠けたりするほか、歯や歯ぐき、顎に負担がかかる場合があります。「歯ぎしりをしていないから大丈夫」と自己判断することはできません。
歯のすり減りや顎の状態などを歯科医院で確認することで、食いしばりのサインに気づけることがあります。気になる症状がある方は、一度歯科医院でチェックしてみましょう。
2.食いしばりとは?
歯を強くかみしめる無意識の習慣
食いしばりとは、上下の歯を強くかみ合わせる習慣のことです。多くの場合、自分では意識していないため、「食いしばっている」と気づかない方も少なくありません。
食いしばりと似たものに「歯ぎしり」があります。食いしばりは、歯を「グッ」と強くかみしめるのが特徴です。一方、歯ぎしりは、歯を左右に動かして「ギリギリ」とこすり合わせる動きです。また、歯を「カチカチ」と繰り返し合わせる習慣も、歯や顎に負担をかけることがあります。
食いしばりは、日中に起こることもあれば、寝ている間に無意識に行っていることもあります。日中は仕事や勉強、スマートフォンの操作などに集中しているときに起こりやすく、睡眠中は本人が気づくことが難しいため、発見が遅れることがあります。
「自分には食いしばりはない」と思っていても、歯のすり減りや顎の状態などから、そのサインが見つかる場合があります。気になる方は、一度歯科医院で確認してみましょう。
3.なぜ食いしばりは無意識に起こるの?
食いしばりは、「自分で意識して歯をかみしめている」というより、気づかないうちに起こっていることが多い習慣です。特に、仕事や勉強などに集中しているとき、知らないうちに肩や顔に力が入り、歯を「グッ」とかみしめていることがあります。
また、ストレスや緊張も食いしばりと関係すると考えられています。パソコンやスマートフォンを長時間使用していると、前かがみの姿勢になり、首や肩、顎周りに力が入りやすくなることもあります。
このような状態が繰り返されると、「歯をかみしめること」が癖のように習慣化してしまう場合があります。
さらに、睡眠中は自分で「かみしめないようにしよう」と意識してコントロールすることができません。そのため、寝ている間に強くかみしめていても、本人は気づかないことがあります。
食いしばりは無意識に起こるからこそ、知らないうちに歯や顎へ大きな力がかかっている可能性があります。歯のすり減りや顎の疲れなど、気になる症状がある場合は、歯科医院で相談してみましょう。
4.普段、歯は「かみしめている」のが普通?
実は、リラックスしているとき、上下の歯は基本的に接触していません。歯が接触するのは、食事をするときや会話など、一時的な場面が中心です。そのため、仕事中やテレビを見ているとき、スマートフォンを操作しているときなどに、上下の歯がずっと触れている場合は注意が必要です。
無意識に上下の歯を接触させる癖は「TCH(Tooth Contacting Habit)」と呼ばれています。強くかみしめていなくても、歯が長時間接触していることで、歯や顎の筋肉に負担がかかることがあります。
まずは日常生活の中で、自分の歯が触れていないか確認してみましょう。ふと気づいたときに「今、歯がくっついていないかな?」とチェックしてみることが大切です。もし接触していたら、無理に力を抜こうとせず、上下の歯をそっと離して、顎の力を抜いてみましょう。
このような小さな意識を繰り返すことが、食いしばりやTCHに気づくきっかけになります。歯の接触が気になる方は、歯科医院で相談してみましょう。
5.食いしばりによって歯にはどんな力がかかる?
食いしばりでは、歯に普段の食事とは違った力がかかります。食事では、噛んだり離したりする動きが繰り返されますが、食いしばりの場合は、歯を長い時間ギュッと押しつけた状態が続くことがあります。
さらに、食いしばりは無意識に起こるため、「少しだけ力を入れているつもり」でも、自分で力加減を調整しにくいのが特徴です。強い力が何度も繰り返し歯に加わることで、歯そのものだけでなく、歯を支えている歯ぐきや骨などにも負担がかかることがあります。
その結果、歯がすり減ったり、欠けたり、歯がしみたりするなどの変化につながる場合があります。また、歯を支える組織に負担が続くことで、噛んだときに違和感を覚えることもあります。
「痛みがないから大丈夫」とは限りません。食いしばりによる負担は、少しずつ蓄積している場合があります。歯のすり減りや欠け、しみる症状などが気になる方は、早めに歯科医院で確認してもらいましょう。
6.食いしばりによる歯への主な影響
食いしばりが続くと、歯には少しずつ負担が蓄積していきます。代表的な変化の一つが、歯のすり減りです。特に歯の先端や噛む面が平らになったり、欠けたりすることがあります。
また、強い力が繰り返しかかることで、歯に細かな亀裂が入る場合もあります。目に見えない小さな亀裂でも、進行すると噛んだときの痛みや違和感につながることがあります。場合によっては、歯が大きく割れてしまうこともあります。
食いしばりの影響は天然の歯だけではありません。詰め物や被せ物にも強い力が加わるため、欠けたり外れたりする原因の一つになることがあります。
さらに、歯の根元がくさび状にすり減る「くさび状欠損」が見られることもあり、冷たいものがしみる知覚過敏につながる場合があります。
「少ししみるだけ」「痛くないから大丈夫」と放置せず、歯のすり減りや欠け、噛んだときの違和感などがあれば、歯科医院で確認してもらうことが大切です。早めに原因を確認することで、歯への負担を減らす対策を考えられます。
7.食いしばりは「歯周組織」にも影響する?
食いしばりによる負担は、歯そのものだけでなく、歯を支えている組織にも及ぶことがあります。歯の根の周りには「歯根膜」という組織があり、噛む力を受け止めるクッションのような役割をしています。強い力が繰り返しかかると、この歯根膜などに負担がかかり、歯が「浮いたような感じ」や、噛んだときの違和感を覚えることがあります。
また、歯を支える歯ぐきや歯槽骨にも、過度な力が加わることで負担になる場合があります。
ただし、食いしばりだけで歯周病になると単純に考えることはできません。歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌です。一方で、すでに歯周病がある場合には、強い噛みしめによる力が歯や歯を支える組織への負担を増やす可能性があります。
そのため、歯周病がある方や、歯が浮いた感じ、噛んだときの違和感がある方は、食いしばりについても確認しておくことが大切です。歯科医院では、歯だけでなく歯ぐきや歯を支える組織の状態も含めて確認し、必要に応じて適切な対策を考えていきます。
8.食いしばりによる顎関節への影響
顎関節とは、耳のすぐ前にある、下あごと頭の骨をつないでいる関節です。口を開けたり閉じたり、食べ物を噛んだりするときに動く大切な部分です。
食いしばりが続くと、顎を動かす「咀嚼筋」に強い負担がかかります。その結果、顎が疲れる、だるい、朝起きたときに顎が痛いといった症状が出ることがあります。また、口を開けると痛かったり、口が開けにくくなったりする場合もあります。
「口を開けるとカクカク音がする」「パキッと音がする」という症状も、顎関節に変化が起きているサインの一つです。ただし、顎関節の音がするだけで、必ずしも病気とは限りません。
食いしばりは、顎関節症の症状や悪化に関係する要因の一つと考えられています。顎の痛みや開けにくさ、朝の顎の疲れなどが続く場合は、「そのうち治る」と放置せず、歯科医院で相談しましょう。歯や噛み合わせだけでなく、顎関節や咀嚼筋の状態も確認することが大切です。
9.こんな症状があれば「食いしばり」を疑ってみましょう
食いしばりは無意識に起こるため、自分では気づきにくいものです。しかし、日常生活の中には食いしばりを疑うヒントが隠れています。
例えば、朝起きたときに顎が疲れている、顎がだるい、歯が以前よりすり減っている、歯が欠けたことがあるといった症状は、食いしばりによる負担が関係している可能性があります。また、冷たいものがしみる知覚過敏や、歯の根元が削れている場合にも注意が必要です。
頬の内側に歯型がついていたり、舌のふちに歯型がついていたりするのも、歯を接触させる癖のサインとして見られることがあります。さらに、頭痛や肩・首周りの疲れを感じる方や、家族から「寝ているときに歯ぎしりをしている」と言われたことがある方も、一度確認してみるとよいでしょう。
詰め物や被せ物が何度も外れる場合にも、噛む力が影響していることがあります。
これらの症状が一つだけで食いしばりと判断できるわけではありませんが、複数当てはまる場合は、歯科医院で相談することをおすすめします。歯や顎の状態を確認し、食いしばりの有無や負担の程度をチェックしてみましょう。
10.食いしばりは「放置しても大丈夫」?
食いしばりは無意識に起こるため、「特に痛くないから大丈夫」と、そのままにしてしまう方も少なくありません。しかし、症状がなくても、歯や顎には少しずつ負担がかかっている可能性があります。
食いしばりによる強い力が繰り返しかかると、歯がすり減ったり、欠けたり、詰め物や被せ物に負担がかかったりすることがあります。特に、すり減ってしまった歯は自然に元の状態へ戻ることはありません。また、強い力が長期間続くことで、歯に亀裂が入り、場合によっては歯が割れてしまうこともあります。
さらに、歯だけでなく顎の筋肉や顎関節にも負担がかかり、顎の疲れや痛み、口の開けにくさなどにつながる場合があります。
もちろん、食いしばりがあるから必ず歯が悪くなるわけではありません。しかし、早い段階で歯や顎への負担を確認しておけば、状態に応じた対策を考えることができます。
「最近、歯がすり減った気がする」「朝、顎が疲れている」など、気になる変化があれば、痛みがなくても一度歯科医院で相談してみましょう。
11.食いしばり対策として「ナイトガード」が使われる理由
食いしばりによる歯への負担を減らす方法の一つに、「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースがあります。ナイトガードは、主に睡眠中に装着し、歯を守ることを目的として使用します。
食いしばりや歯ぎしりが起こると、上下の歯に強い力が加わります。ナイトガードを装着することで、上下の歯が直接強く接触する状態を避け、歯にかかる負担を軽減することが期待できます。イメージとしては、歯を守るための「クッション」のような役割です。
ただし、ナイトガードを使えば食いしばりそのものが完全になくなるわけではありません。食いしばりには、日中の癖や緊張、睡眠中の無意識な動きなど、さまざまな要因が関係しています。
そのため、ナイトガードは「食いしばりをなくす」というより、「歯や顎への負担を減らし、歯を守るための対策」と考えることが大切です。
歯のすり減り方や噛み合わせ、顎の状態などは患者さんによって異なります。歯科医院で状態を確認したうえで、自分に合ったナイトガードの種類や使い方を相談することが大切です。
12.ナイトガードは食いしばりにどのような効果が期待できる?
ナイトガードは、食いしばりや歯ぎしりによって歯にかかる強い力を受け止め、歯を守るために使用されます。装着することで、歯のすり減りや摩耗を防いだり、負担を軽減したりする効果が期待できます。
また、強い噛む力から詰め物や被せ物を守ることにつながるほか、歯に亀裂が入ったり、欠けたりするリスクへの対策として使用されることもあります。
食いしばりは歯だけでなく、顎の筋肉や顎関節にも負担をかけます。そのため、患者さんの症状によっては、顎の筋肉や顎関節への負担を考慮してナイトガードを使用する場合があります。
ただし、ナイトガードは「装着すれば誰にでも同じ効果が得られる」というものではありません。歯のすり減り方、噛み合わせ、顎の状態などによって、適した形や調整方法が異なります。
合わないものを使用すると、かえって噛み合わせや顎に負担がかかる可能性もあります。そのため、歯科医院で自分の歯や顎の状態を確認してもらい、症状や噛み合わせに合わせて調整してもらうことが大切です。
13.「ナイトガードを入れれば食いしばりは治る?」という疑問
「ナイトガードを入れれば、食いしばりは治りますか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。ナイトガードは、食いしばりそのものを止めるためのものではありません。主な目的は、睡眠中に歯へかかる強い力から歯を守り、負担を軽減することです。
そのため、「食いしばりをなくす」というよりも、「食いしばりがあっても、できるだけ歯や顎へのダメージを減らす」という考え方が大切です。
また、食いしばりには、ストレスや緊張、集中しているときの癖など、さまざまな背景が関係することがあります。特に日中の食いしばりには、歯を離すことを意識する、姿勢を見直すなど、ナイトガードとは別の対策も必要になる場合があります。
ナイトガードを使用している場合も、「作ったら終わり」ではありません。歯のすり減り方や噛み合わせ、顎の状態などは変化することがあるため、定期的に歯科医院で確認してもらうことが大切です。
自分の食いしばりの状態に合った方法を選び、必要に応じてナイトガードを調整しながら、歯と顎を守っていきましょう。
14.日中の食いしばりには「歯を離す」意識を
日中の食いしばり対策として、まず意識したいのが「歯を離す」ことです。リラックスしているときは、唇が閉じていても上下の歯は少し離れているのが自然な状態です。
仕事や家事をしているとき、ふと気づいたら歯をかみしめていないか確認してみましょう。もし歯が接触していたら、無理に力を抜こうとせず、上下の歯をそっと離して顎の力を抜きます。「気づいたら歯を離す」という習慣を少しずつ身につけることが大切です。
特に、パソコン作業中やスマートフォンを見ているとき、運転中などは、集中することで無意識に歯をかみしめやすくなります。一定時間ごとに「歯は離れているかな?」とチェックしてみましょう。
忘れてしまう場合は、パソコンやデスクに付箋を貼ったり、スマートフォンの通知や待ち受け画面を活用したりするのも方法の一つです。
食いしばりは無意識の癖だからこそ、まず「気づく」ことが対策のスタートです。毎日の生活の中で少しずつ意識して、歯や顎にかかる余計な負担を減らしていきましょう。
15.マウスピース療法とは?
マウスピース療法とは、食いしばりや歯ぎしりなどによる歯や顎への負担を軽減するために、歯科医院でマウスピースを作製して使用する治療方法の一つです。特に睡眠中の歯への負担を抑える目的で使用されることがあります。
歯科医院で作るマウスピースは、患者さん一人ひとりの歯型に合わせて作製します。口の中の状態や噛み合わせ、歯のすり減り方、顎の症状などを確認し、その方に合った装置を選ぶことが大切です。
市販のマウスピースにもさまざまな種類がありますが、歯科医院で作製するものは、実際の歯や噛み合わせの状態を確認したうえで作れることが大きな違いです。また、使用後に違和感がある場合や、噛み合わせの変化などがあった場合にも、歯科医院で状態を確認して必要な調整を行うことができます。
マウスピースは、すべての方に同じものが適しているわけではありません。食いしばりの程度や症状、治療の目的によって、使用する装置や方法が異なる場合があります。
「自分にもマウスピースが必要なのかな?」と感じたら、まずは歯科医院で歯や顎の状態を確認してもらい、自分に合った治療方法を相談してみましょう。
16.マウスピースはどうやって作るの?
「マウスピースを作る」と聞くと、大掛かりな治療を想像する方もいるかもしれません。しかし、食いしばり対策などで使用するマウスピースは、基本的にお口の中を診察し、歯型などをもとに作製します。
まず、歯や歯ぐき、噛み合わせなど、お口の状態を確認します。そのうえで歯型を取り、必要に応じて噛み合わせも確認します。取得した歯型をもとに、一人ひとりのお口に合わせたマウスピースを作製します。
完成したら実際に装着してもらい、歯にきちんと合っているか、噛み合わせに問題がないか、違和感がないかなどを確認します。必要があれば、その場で調整を行います。
このように、マウスピースは基本的に歯型をもとに作製できるため、特別な大掛かりな処置を必要としないケースが多く、治療を始めやすい方法の一つです。
また、作って終わりではありません。使用している間に違和感が出たり、お口の状態が変化したりした場合には、歯科医院で確認や調整を受けることができます。
「食いしばりが気になるけれど、治療は大変そう」と迷っている方も、まずはお口の状態を確認してもらい、マウスピースが適しているか相談してみましょう。
17.マウスピース療法は保険治療で受けられる?
「マウスピースは保険で作れますか?」という質問を受けることがあります。歯科医院で行うマウスピース療法には、症状や診断、治療の目的などによって、健康保険が適用されるケースがあります。
ただし、すべてのマウスピースが保険治療の対象になるわけではありません。使用する装置の種類や、何を目的として作製するのかによって、保険適用になるかどうかが異なります。
例えば、食いしばりや歯ぎしりによる歯や顎への負担を軽減する目的でマウスピースを使用する場合でも、患者さんのお口の状態や診断によって対応が変わることがあります。
そのため、「マウスピースだから保険が使える」「自費治療になる」と一律に判断することはできません。まずは歯科医院で歯や顎の状態を診てもらい、自分の場合に保険治療で作製できるのかを確認することが大切です。
また、実際にかかる費用についても、作製前に歯科医院へ相談しておくと安心です。費用だけでなく、装置の種類や使用方法についても説明を受け、自分に合った治療方法を選びましょう。
18.マウスピース療法のメリット
食いしばりや歯ぎしりによる歯への負担が気になる方にとって、マウスピース療法は歯を守るための対策の一つです。睡眠中にマウスピースを装着することで、歯同士が強く直接接触することを避け、歯にかかる負担を軽減することが期待できます。
強い力が繰り返しかかることで起こる歯の摩耗や欠け、破折などへの対策につながるほか、詰め物や被せ物への負担を考えるうえでも役立ちます。
また、食いしばりは歯だけでなく、顎を動かす筋肉や顎関節にも負担をかけることがあります。マウスピースを使用することで、こうした負担についても確認するきっかけになります。
マウスピースは、患者さん自身の歯型に合わせて作製できるため、自分のお口に合った装置を使用できることもメリットです。歯科医院で状態を確認しながら作製・調整することで、より適切に使用しやすくなります。
大掛かりな処置を必要としないケースも多く、比較的始めやすい治療方法の一つです。ただし、すべての方に同じ方法が適しているわけではありません。歯や顎の状態を確認したうえで、自分に合った対策を相談することが大切です。
19.マウスピースを作った後も「定期的な確認」が大切
マウスピースは、作ったらそのまま使い続ければよいというものではありません。食いしばりや歯ぎしりが続くと、マウスピース自体にも少しずつ負担がかかり、すり減ったり、形が変わったりすることがあります。
そのため、定期的に歯科医院でマウスピースの状態を確認してもらうことが大切です。歯にきちんと装着できているか、強く当たっている部分がないか、変形や破損がないかなどをチェックします。
また、時間が経つと歯の状態や噛み合わせが変化することもあります。マウスピースが以前より合わなくなった、装着すると違和感があるといった場合には、そのまま我慢して使用せず、歯科医院に相談しましょう。
さらに、歯のすり減りや欠け、知覚過敏、顎の痛みや疲れなど、新しい症状が出ていないか確認することも重要です。
状態によっては、マウスピースの調整や作り直しが必要になる場合があります。定期的に確認することで、マウスピースをより適切に使用しながら、歯や顎への負担を減らすための対策を続けていきましょう。
20.ナイトガードを使うときに注意したいこと
ナイトガードは歯を守るために役立つ一方、正しく使用・管理することが大切です。装着したときに少し違和感を覚えることはありますが、強い痛みがある、歯や顎が痛くなった、噛み合わせがおかしく感じるなどの場合は、無理に使い続けず、歯科医院へ相談しましょう。
また、毎日使用するものだからこそ、清潔に保つことも重要です。使用後は水でよく洗い、汚れを残さないようにして、清潔なケースなどで保管しましょう。保管する前には、しっかり乾かすことも大切です。
ナイトガードは熱に弱いものがあるため、熱湯を使った洗浄や高温になる場所での保管には注意が必要です。変形すると歯に合わなくなる可能性があります。
長期間使用していると、ナイトガードがすり減ったり、変形・破損したりすることがあります。定期的に状態を確認し、必要に応じて調整や作り直しを行いましょう。
また、市販品を自分で削ったり、切ったりするなどの加工は避けてください。合わない状態で使用すると、歯や顎に負担がかかる可能性があります。
「痛いけれど我慢して使う」のではなく、気になることがあれば歯科医院に相談することが、安心してナイトガードを使用するためのポイントです。
21.「食いしばり+歯ぎしり」だけではない?
歯科医院で確認したいこと
歯が痛い、しみる、欠けた、顎が疲れるといった症状があると、「食いしばりが原因かもしれない」と考える方もいるでしょう。しかし、お口の症状は食いしばりや歯ぎしりだけが原因とは限りません。
歯科医院では、まず虫歯や歯周病がないかを確認します。そのうえで、歯のすり減りや摩耗、歯に亀裂や破折がないか、詰め物・被せ物に問題がないかなども確認します。
さらに、噛み合わせの状態や顎関節の動き、顎を動かす咀嚼筋の緊張なども確認することがあります。例えば、歯がしみる場合でも、知覚過敏だけでなく虫歯や歯の亀裂など、別の原因が隠れている可能性があります。
そのため、「食いしばりがあるからすべての症状が起きている」と自己判断するのではなく、お口全体を総合的に確認することが大切です。
歯や歯ぐき、噛み合わせ、顎の状態を一つずつ確認することで、症状の原因や歯にかかっている負担をより正確に把握できます。気になる症状がある場合は、食いしばりの有無だけでなく、お口全体を歯科医院でチェックしてもらいましょう。
22.食いしばりが強い方ほど「早めの対策」が大切
食いしばりは無意識に起こるため、「痛みがないから、まだ大丈夫」と考えてしまいがちです。しかし、食いしばりによる歯への負担は、症状がない間にも少しずつ蓄積していることがあります。
歯がすり減ったり、欠けたり、亀裂が入ったりした場合、自然に元の状態へ戻ることはありません。特に強い食いしばりが長期間続いている方は、痛みが出る前から歯の状態を確認しておくことが大切です。
予防のために歯科医院でチェックを受けることで、歯の摩耗や欠け、詰め物・被せ物の状態、噛み合わせ、顎への負担などを確認できます。そして、必要に応じて歯を守るための対策を考えることができます。
例えば、日中の食いしばりに気づくための習慣をつけたり、睡眠中の歯への負担を軽減するためにナイトガードを使用したりする方法があります。
「まだ痛くないから大丈夫」と放置するのではなく、今の歯の状態を知っておくことが、将来の歯を守ることにつながります。食いしばりが気になる方は、症状が強くなる前に一度歯科医院へ相談してみましょう。
23.よくある質問
食いしばりとマウスピース療法
Q1.自分では食いしばっているかわかりません
食いしばりは無意識に起こることが多いため、自分では気づきにくいものです。歯のすり減り、欠け、顎の疲れなどから、食いしばりのサインが見つかることがあります。気になる症状があれば歯科医院で確認してもらいましょう。
Q2.寝ている間の食いしばりはどうやって確認できますか?
睡眠中は自分で確認することが難しいため、家族から歯ぎしりを指摘されたり、朝に顎が疲れていたりする場合は一つの目安になります。歯の状態を歯科医院で確認することも大切です。
Q3.ナイトガードをすると食いしばりはなくなりますか?
ナイトガードは食いしばりそのものを完全になくすためのものではありません。主に、睡眠中に歯へかかる強い力を軽減し、歯を守る目的で使用します。
Q4.昼間もマウスピースを使えますか?
使用する装置や目的によって異なります。日中の食いしばりには、まず「気づいたら歯を離す」習慣を身につけることも大切です。使用時間については歯科医師に相談しましょう。
Q5.マウスピースは痛くありませんか?
歯科医院で自分の歯型に合わせて作製することで、適切に装着しやすくなります。ただし、強い痛みや違和感がある場合は、無理に使い続けず相談してください。
Q6.作製には何回くらい通院が必要ですか?
必要な回数は、お口の状態や作製方法、歯科医院によって異なります。診察や型取り、完成後の装着確認などを行うことが一般的です。
Q7.型取りは大変ですか?
マウスピースは基本的に歯型をもとに作製します。型取りについて不安がある方は、事前に歯科医院へ伝えておきましょう。お口の状態に合わせた方法を相談できます。
Q8.マウスピースは保険で作れますか?
歯科医院で作製するマウスピースには、診断や治療目的などによって保険が適用されるケースがあります。ただし、すべてのマウスピースが保険適用になるわけではありません。費用も含めて事前に確認しましょう。
Q9.市販のマウスピースでも大丈夫ですか?
市販品と歯科医院で作製するものでは、作り方や調整方法が異なります。歯や噛み合わせ、顎の状態に合わせて使用することが大切なので、自己判断せず歯科医院に相談することをおすすめします。
Q10.どのくらいの期間使いますか?
使用期間は、食いしばりの程度や歯の状態、マウスピースの摩耗状態などによって異なります。すり減りや変形がないか、定期的に確認してもらいましょう。
Q11.顎が痛い場合もマウスピースを使えますか?
顎の痛みがある場合は、自己判断で使用を始めるのではなく、まず歯科医院で原因や顎関節の状態を確認してもらうことが大切です。症状に応じて適切な方法を検討します。
Q12.歯が欠けた場合も食いしばりが原因ですか?
食いしばりによる強い力が、歯が欠けることに関係する場合があります。しかし、虫歯や歯の亀裂など、ほかの原因も考えられます。歯が欠けたときは自己判断せず、歯科医院で原因を確認してもらいましょう。
食いしばりは自分では気づきにくいからこそ、「自分も食いしばっているかもしれない」と感じた時点で相談することが大切です。歯や顎の状態を確認したうえで、自分に合った予防や治療方法を考えていきましょう。
24.まとめ
「無意識の食いしばり」から歯と顎を守りましょう
ここまで、食いしばりが歯や顎に与える影響、そしてナイトガードやマウスピース療法についてご紹介してきました。
食いしばりの大きな特徴は、「無意識に起こることが多い」という点です。日中に仕事や勉強などに集中しているときや、寝ている間など、自分では気づかないうちに歯を強くかみしめていることがあります。そのため、「自分は食いしばりをしていない」と思っていても、実際には歯や顎に負担がかかっている場合があります。
無意識だからこそ、強い力が何度も歯に加わることがあります。その結果、歯の摩耗、歯の亀裂、歯が欠けたり割れたりすること、知覚過敏などにつながる可能性があります。また、歯だけではなく、かむ筋肉や顎関節にも負担がかかり、朝起きたときの顎の疲れや痛み、口を開けにくいといった症状につながることもあります。
こうした食いしばりによる負担から歯を守る方法の一つが、ナイトガードなどのマウスピース療法です。マウスピースは患者さんの歯型をもとに作製することができ、比較的始めやすい治療の一つです。ただし、マウスピースを装着すれば食いしばりそのものが必ずなくなるわけではありません。歯や顎を守ることを目的として、症状やかみ合わせなどを確認しながら使用することが大切です。
また、マウスピース療法が保険適用となるかどうかは、症状や診断、治療内容などによって異なります。費用や保険適用については、歯科医院で確認しましょう。
「痛みがないから大丈夫」「歯が欠けていないから問題ない」と自己判断するのではなく、気になる症状がある方や、家族から歯ぎしりを指摘された方は、一度歯科医院で確認してみることをおすすめします。
ほんま歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりの歯の状態やかみ合わせ、顎の筋肉・顎関節の状態などを確認しながら、必要に応じてマウスピース療法を検討しています。
食いしばりは、気づかないうちに続いていることがあります。だからこそ、早めに状態を確認し、今ある歯をできるだけ長く大切に守っていきましょう。
ほんま歯科クリニックは、患者さまお一人お一人に合わせた治療を行っております。ご相談だけでも構いませんので、是非一度ご来院下さい!






